さて、皆さんは株式投資家として『いかに儲けるか?』に腐心していらっしゃることでしょう。そして、日々持ち株の株価やその他の指標を、入念にチェックして投資戦略を練っている方も多いと思います。
でも、そうした努力が株式投資による収益に結び付くか?というと、かならずしもそうとは言えません。それよりも、最初にしっかり調査しておいて、購入後はその銘柄の存在を忘れてしまう位のほうが、収益を上げられる可能性が高いと、私は考えています。
良い企業の競争力は長続きする
まず、競争力のある事業領域を持つ企業があるとします。今まで株式投資で色々な企業を見てきた経験では、その事業領域の競争力というものは、かなり長持ちします。
そして、そうした競争力のある企業がフリーキャッシュフローを安定的に叩き出しているのであれば、それは事業への再投資・M&A・自社株買いや配当の原資として、企業価値を高めるために使われます。したがって、安定したフリーキャッシュフローを長い間叩き出せる会社は、何年もかけて企業価値を高めていくことが可能となります。
しかし、企業価値が高まるのには時間を要するので、それを待てない投資家は他の銘柄に目移りして売買を繰り返し、余分な取引コストを払うだけならまだしも、パフォーマンスの低い株を掴んでしまう可能性があります。
したがって、企業価値が高まるには時間がかかることを理解しているのであれば、適切な価格で株を購入した後は、
Buy & Forget
しても構いません。いや、Buy & Forgetを決め込んだほうが、むしろ投資成績は向上するでしょう。
実際、私は米国株でも日本株でも2倍から数倍になった銘柄を複数保有していますが、いずれもそうなるまでに数年以上はかかっており、その間は株価を見ても『おーっ、上がったなあ』『おーっ、下がったな』と思うぐらいで、忙しければ株価チェックすらもしていません。
企業価値向上に伴う株価上昇には時間がかかることを理解しているので、こんなことができるのです。それ以前に、配当株投資家である私の興味は配当であり、配当が入ってくるのであれば、株価には無頓着でいられるのですが。
『まとめ』らしきもの
購入前の分析で、その企業が他の企業と比べて確実な優位性を持つことを確信できるのであれば、適切な価格で購入し後は保有することを忘れるぐらいでいい、と私は考えます。なぜなら、
優れた企業の優位性は、そう簡単にひっくり返すことはできず、良い企業は長期に渡って良い企業であり続け、投資家にリターンをもたらしてくれるからです
(ハイテク企業は除きます(ただし、ADBEやMSFTのような、鉄壁な独占事業を有している会社の長期保有はありです)。この点については、2018年5月24日付けの記事『私がIT関連企業に投資しない理由:『三すくみ』のほうが良いに決まっている!』で触れていますので、よろしければご覧ください。)
購入前の調査・分析をしっかり行えば、ですけどね。
でわ。
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