2019年4月15日に、おっそろしい報道がありました。
厚生厚生労働省は会社員らが入る厚生年金について、一定額以上の収入などがある場合、70歳以上も加入して保険料の支払いを義務付ける検討に入る。現在は70歳未満としている保険料の納付期間が長くなるため、受給できる年金額は増える。健康寿命は延び続けており、将来に備えて長い期間働く高齢者が増える可能性がある。
(2019年4月15日 日経新聞)
70歳以上になっても厚生年金に加入する意味がある?
70歳以上になっても厚生年金に加入するメリットは確かにあります。保険料の支払いが増えるわけですから、将来もらえる年金額も増えるでしょうね。
ですが、70歳過ぎても働き続けて年金が増えるとしても、年金を回収する前に死んでしまったら結局は損してしまうことになります。
そして、70歳以降何年生きていられるものでしょうか? 日本の男性の場合で言えば、平均寿命から考えると10年そこそこですよね?
だから、フツーに考えると『70歳以上になっても厚生年金に加入したい人はいないでしょう?』と思いますね。
それに、雇う側の会社としても保険料の半額負担を求められるわけですから、年齢的にもパフォーマンスを望むべくもない高齢者を採用するインセンティブが激減するはずです。
それにしても、エグイのは、
一定額以上の収入などがある場合、70歳以上も加入して保険料の支払いを義務付ける検討に入る。
と、厚生年金保険の支払いを強制しようとする国の姿勢ですね。
そもそも、そんな年になっても働くということは、働かなくては生きていけない状態に陥っているということであって、厚生年金どころでは無いからでしょう。
そんな人からも搾り取ろうと国はしているわけで、もう年金制度はボロボロと白状しているようなものです。
『まとめ』らしきもの
今回の報道を見て、改めて思いました。
とっとと引退して、60歳から年金を貰おう!
私は50代半ばですが、年金を貰える65歳まで待っていたら次々と制度改悪されるに決まっています。ですから、60歳になったらソッコーで年金を貰うつもりでいます。
年齢繰り上げで年金額は減りますが、年金額が減るということはその分差し引かれる税金や社会保険料も減ることになりますので、それで年金が少ないのはある程度は相殺されるはずです。(年金からも、支給額に応じて税金や社会保険料が差し引かれることは皆さんご存知ですよね?)
とはいえ、計算すれば分かりますが、そこそこ長生きすれば支給年齢の繰り上げは損にはなります。ですが、先の事は分からないので、もらえるうちにもらっておきたいと考えています。
株式からの配当金を増やしておこう!
御存じの方も多いと思いますが、株からの配当金をいくらもらっても
税務面での収入はゼロ!
です。なぜこのような扱いになっているかというと、源泉徴収で既に差し引かれているからというのが理由ですが、これを上手く使えばいくら配当を貰っていても社会保険料の支払額が増えることはありません。
このように
年金は少なく長くもらって税金や社会保険料の負担を抑えつつ、年金が少ない分は株からの配当金でカバーする
というのが、私の描いている老後の資金プランとなります。
もっとも、年金についてはこの先どうなるかが読めませんが、最悪年金がアカンことになったとしても、増配株で固めたポートフォリオを持っているので何とかなるんじゃないかとは思っています。
でわ。
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