株価は投資家へメッセージを伝えている

ドイツ銀行の経営問題について、色々と囁かれています。

 

直近では、ドイツ銀行がコメルツ銀行が合併して、事態を打開しようとしているようですが、そう簡単にはいかない様子です。

ECB当局者、ドイツ銀・コメルツ銀合併の合理性を疑問視(bloomberg)

 

まあ・・・難しい議論は専門家に任せておいて、投資家は株価を注視しておけば良いと思います。

 

株価は語る

 

例を求めて過去にさかのぼると、『リーマン・ショック』という悪名を後世に残す役回りとなったリーマン・ブラザーズの株価は、以下のように推移しました。

ごらんのように、2007年からは見事な右肩下がりでしたね。

そしてあの運命の2008年9月15日を迎えた。それを株価は1年以上前から予見していたわけです。

 

つまり、株価推移を見ておけば、リーマン・ブラザーズの破綻を予見できなかったとしても、相当ヤバい状態であることは十分理解できたはずです。

 

翻って、ドイツ銀行の株価推移は以下の通りです。

 

 

この下げっぷりはリーマン・ブラザーズの株価どころではありませんね・・・。

これを見て、

ドイツ銀行は絶対ヤバい!

と思わない人はいないはずです。

 

『まとめ』らしきもの

 

メルケル首相を始めとする政治家や、あるいは金融関係者が語っていることには、当然ながらポジショントークが入っているはずで、話半分として聞き流すべきでしょう。

それよりも、株価を注視することが大切と思います。

 

当ブログでは株価は幻影であると繰り返し述べていますが、一方で株価は必ず何かのメッセージを投資家に伝えていると考えています。

果たして、ドイツ銀行の株価は何を物語っているのか? 何を予見しているのか?

 

株価はいつもその時の適正値を示します。

そして、ドイツ銀行の現在の株価も適正です。直近の高値の10分の1以下になっているのは、それが適正だと市場が評価しているわけです。

 

株式市場の相場環境としては悪くはない現時点で、これだけ株価が低迷している。

この状態では・・・また、ブラック・スワンが飛び出してくるかもしれませんよ。

そうなっても良いように、(少なくとも心の)準備は進めておくべきと思います。

 

でわ。

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