さて、直近の日本株投資家界隈で大騒ぎになっているのは
サンバイオ株の怒涛の下落!
ですね・・・。
この株に集中投資していて撃沈した投資家さんもいらっしゃるようですが・・・。
この暴落の原因は、サンバイオで開発中の慢性期脳梗塞治療候補薬SB623のPh2b試験で、primary end pointを満たせなかったためです。つまり、
こいつは薬にはならない!
と判定されたわけで、であれば小さい製薬会社の業績に及ぼす影響は甚大であり、当然株価は下落します。
チャートを見ると、その下落の凄まじさが分かります・・・。
どこまで下がるんだろうか?
株式投資家は、製薬業界について本当に理解できているのか?
製薬業界の実態を理解していれば、あの程度の規模の会社の株に投資すること自体がそもそも
非常にリスキーな話・・・
であることが理解されるはずなんですがね・・・。
それはさておき、株式界隈を騒がしているサンバイオってどんな会社だろう?と思ってざっとサンバイオのIR資料を調べたところびっくりこきました。
だって、SB623以外にポートフォリオを構成する候補品が無いじゃありませんか! それで投資するなんて・・・。
(何のために言っておくと、SB618やSB308なんてのがありますが、これらは前臨床段階の化合物であって、全くあてになりません。だから『ポートフォリオを構成する候補品はSB623だけだ!』と言っているのです。)
候補品がPh2aでPOC(proof of concept)を取れたとしても、Ph2bでprimary end point未達でドロップするなんて、ごくごく普通に起こることなんですからね! それなのに、臨床段階の候補品が1つしかない会社に集中投資するなんて
狂気の沙汰!
ですよ!
『そーせい』で懲りたかと思いきや、投資家さん達は相変わらず
製薬・バイオ関係株!
にご執心のようです。
気持ちは分からないではありませんよ。製薬企業が一発当てて優れた製品を送り出すことができれば、それがもたらす利益は莫大なものとなる可能性があり、そうなれば株価も大きく上昇しますから。
でも・・・そこに至るまでのハードルが
超絶高い!
ことを知っていれば、サンバイオレベルの小規模な会社に集中投資するなんて、とてもできるものではありません。逆に知らないからこそ、大きく張れるんですよね。
でも、それは
地獄への一本道!
である可能性が非常に高いことは覚えておいてください。
『まとめ』らしきもの
老婆心ながら・・・製薬業界には、投資家にとっては
知らぬが仏!
の話がいくらでもありますので、下手に近づかないほうがよござんすよ!
小型製薬株に投資するぐらいなら、コカ・コーラでもハーゲンダッツでも赤いたぬきや緑のきつねでも、その他何でもいいので、
手堅く売れる商品を抱えたディフェンシブ株に投資することを全力をもってお勧めします!
でわ。
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