直近の下落相場が始まって思うのは
リーマン・ショックを経験しておいて良かった・・・
ということです。
もちろん、私のポートフォリオもやられているのですが、リーマン・ショックの経験から、下落相場ではひとたまりもないグロース株ではなくディフェンシブ株中心に分散投資しておいたので、資産価値の毀損は今のところ限定的ですし配当も安定的に得られています。
また、あの悶絶下落相場を経験し、直近の市場急落などは
リーマン・ショックと比べたらまだまだ
と思えるため、メンタル面では有利に株式市場と対峙できます。
・・・とまあ『リーマン・ショックと比べたら・・・』という老害のマウンティングを繰り広げるのもアレかもしれませんが、ここで一度あの時に起こったことを振り返っておくのも良いかと思い、今回の記事を書いています。
リーマン・ショック後に起こったこと
10年も経ってちょっと薄れかかっていた記憶をたどると、以下のような状態でしたね。
① 悪い決算が出れば売られる
これは問答無用でしたね。決算でみそを付けた時の個別株の下落幅は半端ありませんでした。
② 良い決算が出ても売られる
『えっ?』と思ったのはこれでした。『普通ならここで株価が上がるでしょう!』という良い決算を叩き出したとしても、有無を言わさず売られていました。
③ ニュースが無くても売られる
この段階になると総悲観の売りで、もう何が何だか分からない状態でした。
④ 株価指標など意味をなさなくなる
まず、企業が赤字を出した場合はPERは算出できませんから評価不能になります。そうした株が売り込まれるのはともかくとしても、しっかりと黒字を出している企業でもアホみたいに売られて、PERの基準がダダ下がりになったことを覚えています。
平時であればきちんと利益をだしている企業の株のPERが15であれば適性評価であるのが、『PERが10以上は高すぎて手が出ない、PERが5ならばフェアバリュー』というのがリーマン・ショック後の個人投資家の評価だったことを記憶しています。
⑤ 地獄の底が抜けたかと思わせるような下落が来る
日経平均は、2003年のりそな国有化時に7000円台を付けました。いくらなんでもそこまで下がらないだろうと思っていたら、リーマンショック後にそのラインをサクッと割り込んで、2009年春に瞬間的に6000円台を付けたのには驚きました。
⑥ 最後に・・・良い材料にも悪い材料にも株価がさほど反応しなくなる
完全に逝ってしまった・・・という状態になったわけです。今にして思えば、ここが底だったんですがね。
『まとめ』らしきもの
直近の市場の様子からは、まだ①の段階のように思われます。ただ、リーマン・ショックのような金融システムを揺さぶる大きな出来事が起こらなければ、株価への影響は④ぐらいで留まると思います。
とはいえ、リーマン・ショックの前はあれほどひどいことになるとは予想されてはいなかったことには留意する必要があります。この先に次のブラックスワンが待ち構えている可能性も頭に入れて、株式市場に臨むべきだと考えています。
あ・・・そうそう、2019年の大発会は暴落でしたが
リーマン・ショックが起こった2008年の大発会でも暴落だったことは、覚えておいてもよろしいかと・・・
でわ。
もしこの記事がお役に立ちましたら、応援クリックお願い致します!
コメントを残す