さて、我がご主人様(←プロフィール参照)は
『株? そんな怖いものやらないわよ!』
というお方でして(いや、怖いのはあなたでしょう・・・・)、私ごとき下賤の輩が
『株などお一ついかがでしょうか?』
と恭しく上奏しても一顧だにされないのですが・・・
先日びっくらこく事実が判明しました!
ご主人様が買っていた金融商品はなんと・・・!
最近訳があって、我が家の資産の棚卸を行いました。で、私の資産明細をご主人様にお見せして、その代わりにご主人様の資産明細を見せていただいたのですが・・・、
ん? 投資信託?
ご主人様の財産リストに『投資信託』という文字が書かれているではありませんか。
はて・・・株嫌いのご主人様が投資信託とは、これ如何に?
と不思議に思われたので
『ご主人様、この”投資信託”とは、いかなるものでございましょうか?』
とお尋ねしたところ
『ああ、これね。このパンフレットを御覧なさい。』
と見せていただいたのが
コレ・・・
これって、つい先日の2018年11月1日付けの記事『相も変わらず・・・日本の大手証券会社はいつまでこんな商品を売りつけようとするのか?』で取り上げた、ぼったっくりバイオテック株投資信託と同じで、
パンフレットの表紙を見ただけでアカンと分かるヤツやないですか・・・
そしてほら、見てください。
ぼったくることしか考えていない、お約束の手数料体系!
当然ながら、私はご主人様に対して面を冒して直諫しましたよ。
『ご主人様、こんな商品をお買いになってはいけませんぞ!』
『何が悪いの?』
『よりによって循環株の投資信託に手を出されるとは・・・』
『循環株とは何?』
なんと、循環株もご存じなく株に手を出しておられたとは・・・
これ以上諫言申し上げると我が身が危ない!
と怯む気持ちを抑えて、
『循環株とは景気の変化で株価が大きく変動致します。これから世界経済は不景気に入っていくことは確実でございます。そうなれば、ご主人様のお買いになったこの金融商品の価格も、つるべ落とし必定でございますぞ。』
『でも、電気自動車関連の産業はこれから大きく発展し、それにつれてこの金融商品の価格も上昇するんじゃないの?』
『いえいえ、電気自動車は装置自体が簡素にできており簡単に作れます。したがって、電気自動車事業への参入は比較的簡単に行うことができ、それは競争が激しいことを意味します。その結果、参入各社の利益率が低くなることが予想され、それゆえに電気自動車産業への投資のリターンは低くなると思われます。』
『それに、この手数料体系は、ぼったくり以外にありえません。』
『このような金融商品をお買いになるぐらいならば、世界経済発展に連動するVTなどのほうがはるかにましでございます。』
『VTとは何? 私は理解できないものにはお金は出さないわよ。』
いやいや、この投資信託のスキームのほうがよっぽど理解不能でしょう・・・
『ちなみに、どの程度お買いになっておられるのでしょうか?』
『X百万円・・・』
(Xは伏字ということで・・・)
その後なんとか説得して、このぼったくり商品の売却を承知していただくことに成功しました。
『まとめ』らしきもの
今回分かったご主人様の
株なんて危ないものはやらないわよ!
という発言は、
個別株はやらない
という意味だそうですが、投資信託は個別株の集合体であって株と大きく違うものではありませんし、投資対象を間違えてしまえば投資信託であっても大やけどすることには変わりありません。
相場が大崩れする前に気が付いて本当に良かった。不況となったら、あの商品の基準価格が3分の1程度の下落で済めば御の字と言えるレベルでしょう。そこで償還なんてやられたら目も当てられない・・・。
それにしても、歴戦(?)の株式投資家がそばにいるというのに・・・
でわ。
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