株式投資で大切なのは、いかにリスク管理を行うかということです。
この事は、いくら強調してもし過ぎることはないでしょう。リスク管理なき株式投資は
ブレーキのない乗り物
と同じで、いずれ大事故を引き起こすこととなります。
では、株式投資ではどのようなリスク管理を行うべきなのでしょうか? 株式投資の手法には大きく分けてキャピタルゲイン投資と配当投資がありますので、各々について考えたいと思います。
キャピタルゲイン投資におけるリスク管理は難しい
キャピタルゲイン投資にはいくつかの流派がありますが、『安く売って高く売る』という点で一致しています。つまり、株価の変化が収益機会になるということですね。
ですが、株価はフラフラと上がったり下がったりします。実際、20%や30%程度の株価変動は普通に起こります。その株価変化が単なる不規則な株価の動きなのか、企業業績の変化に呼応してのものなのか、あるいは企業業績の先行指標として表れているのか、判別が困難です。
よく『損切りラインを設定すれば良い』と言いますが、以上に述べたような理由でそう簡単な話ではありません。その株価下落が一時的なものだった場合は、損切りすれば収益機会を逃すことになります。株価下落が一時的なものと判断してナンピンを繰り返したあげく、業績悪化が表面化して株価がさらに下落して大損することもあり得ます。
以上述べたように、キャピタルゲイン株投資は株価という変化極まりないものを相手にしているために、リスク管理が難しいのです。
配当株投資で行うべきリスク管理は明確である
一方で、配当株投資でのリスク管理法はとっても簡単です。
企業は少々の業績悪化では減配せず(←米国株は、ですが。日本株には必ずしも当てはまりません。)、したがって配当は安定して支払われるのが普通です。時には、資産を売却したりリストラを行ったりしてまで企業は配当を死守します。しかしながら、どうしても配当を維持できなくなったときにはやむなく減配します。
もしあなたの持ち株が減配となったらどうするか? その場合には、
減配株を損切りする
これが、配当株投資でのリスク管理方法その1です。
また、仮に減配する企業が出てきても影響を限定的にできるように、配当株投資家は
多くの銘柄に分散投資する
ことが大切です。これが、配当株投資でのリスク管理方法その2です。
繰り返しになりますが、
① 減配株を損切りする
② 分散投資する
配当株投資で行うべきリスク管理方法は、たったこれだけです。
市況や景気動向やその他もろもろに注意する必要はありません。また、極論すれば投資している企業業績をチェックする必要すらありません。その企業が本当にヤバくなったら減配を行うので、その株から撤退すべきタイミングが明確に示されます。分かりやすくて簡単でしょ?
『まとめ』らしきもの
配当株投資は基本的に買ったらおしまいで、後は配当をもらい続けるだけの投資手法です。そして、KPIは配当の入金額です。
ですから、配当金を減らす企業株はとっとと売り払うことと、減配株が出てきてもダメージを最小化できるように幅広く分散投資を行うこと、これだけが配当株投資に求められるリスク管理なのです。
当ブログでは、
配当株投資は簡単で楽チン!
と繰り返し述べていますが、以上のようにリスク管理面でも簡単で楽チンですよ。
(念のために一応言っておきますが、『極論すれば企業業績をチェックする必要はない』と言いましたがそれは極論であって、業績チェックは必要です。発表値のサマリーを見るだけで十分ですけどね。)
でわ。
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