皆さん、マキャベリという人物をご存知でしょうか?
マキャベリは、ルネサンス期のイタリアの政治思想家で、現実主義的な政治理論を導入したことで知られています。
『権謀術数の権化』のように言われる場合もありますが、実際にはルネサンス期の理想主義的風潮と、彼の現実主義的な政治思想との差が大きかっために、当時はそのように評価されがちだったということのようです。
マキャベリの名言
マキャベリは多くの名言を残していますが、投資家にとっては、以下の言葉が参考になるでしょう。
中ぐらいの勝者で満足するものは、常に勝者であり続けるだろう
(マキャベリ)
(実は、これは私のかつてのチョー有能な上司が良く口にしていた言葉です。当の本人は、いつも仕事で大勝ちしていましたが・・・。)
うーん、私には
株式投資家が、インデックス投資や配当株再投資でミドルリスク・ミドルリターンを狙うのであれば、長い目で見れば勝ち続けられるだろう
と言っているように思われますが。
株式投資の現実と『中ぐらいの勝ちを続けられる株式投資』
株式投資で期待される実質リターンは、6~7%であることが知られています。
そして、単年でそれを上回るリターンが得られたとしても、それ以降の年ではリターンが低下して、平均でならすと結局6~7%のリターンに落ち着く傾向にあることは、『平均への回帰』として知られるところです。
そんな株式投資で、バフェット老師は年率20%のリターンを出し続けられています。それはまさに神業であり、したがってそれを成し遂げているバフェット老師は、投資の世界で神のごとく崇められているわけです。
では、神ならぬ我々が株式投資で期待できるリターンはどの位か? 自分の経験や他の投資家さんのブログをチェックしてきて思うのですが、
年率10%超のリターンをコンスタントに達成するのはかなり大変です
『いやいや、俺は最近は年率20%は軽く超えているぜ!』とおっしゃる方がいるかもしれませんが、それはその人に個別株投資での特別な才能があるか、たまたま運が良かったかのいずれかと、考えておいた方が良いです。
それに、リーマンショック後の相場環境が良かったことも差し引いて考えておく必要があります。この10年間は、極論すれば良い株を買っておきさえすれば、後は勝手に株価が上がっていくチョー楽勝な相場環境でしたので、個別株への集中投資での年率20%は比較的楽なハードルだったかもしれません。
ですが、リーマンショック前後は、
株を買えば、下がる
押し目だと思って株を買えば、更に下がる
損切りをして新しい株を買えば、また損切りする羽目になる
市場予想を上回っても、株が叩き売られる
そして、個別株投資でブイブイいわせていたグロース株投資家さん達が、いつの間にか消えていく・・・
といった有様で、特に個別株で超過リターンを狙っていた投資家さんほど、厳しい状況に追い込まれていたんですよね。
そんな光景を見てきた私としては、ぼちぼちであっても長い目で見ればほぼ間違いなく勝てる配当株再投資やインデックス投資が
光り輝いて見えるんですよ・・・
これらこそ、『中ぐらいの勝ちをつづけられる株式投資』と呼ぶにふさわしいのではないでしょうか?
『まとめ』らしきもの
株式投資では、大勝ちを狙うよりも、ぼちぼち勝ち続ける方法をとるほうが確実だと思います。
ぼちぼちでも勝ち続けられれば、複利効果でいつしか大勝ちと言えるレベルに到達することも可能ですから。
ですから、私は今後も配当株再投資でぼちぼち勝つ道を進んで行くつもりです。
でわ。
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