さて、私は配当株投資家であることを当ブログで何度も述べていますが、2018年7月19日付けの記事『私の資産はこんな感じ』でも説明しているように、日本のグロース株へも少額ですが投資しています。
今回は、その投資状況を公開するとともに、それに絡めてグロース株投資に必要と私が考えていることについて語りたいと思います。
日本グロース株投資状況
グロース株はカブドットコム証券で保有しており、詳細は以下の通りです(2017年7月30日終値ベース)。
・・・といった状態で、全体では良好な成果を挙げていることが分かります。金額が少ないのは、私がグロース株投資家でなく配当株投資家であるという事もありますが、そもそも私はグロース株はギャンブルの一種であると考えていて、したがってギャンブルを楽しむのにふさわしい程度にポジションを留めているからです。
もっとも、銘柄をご覧いただければ分かるように、地味ですが着実に業績を伸ばしていきそうな企業を選んで投資しており、ギャンブルとは程遠い陣容かもしれません。
さて、それにしても、結構株価が上がっていますね。
アサンテが2バガー超え!
エイジスが4バガー超え!
そして
タイセイがいつの間にやら5バガー!
じゃないですか!
株価が上がった銘柄の共通点
ところで、これら含み益の大きな銘柄には共通点があります。具体的に説明すると、株価上昇が著しいアサンテ・エイジス・タイセイは、2013年から2015年頃に買っています。
一方、株価が伸びていないエムケイシステムやキャリアリンクはここ1年位で買っています。
つまり、
大きく値を上げた銘柄は2013~2015年頃に買って以来ガチホ中
であるということです。
このことは非常に重要です。なぜなら
株価が上がるには時間が必要
ということを如実に示しているからです。
株価は、長期的には企業業績と連動します。そして、企業が業績を伸ばすには時間が必要です。したがって、企業業績に従って株価が上昇するのも時間を要するはずです。
この点を理解できるのであればやるべきことは明白で、着実に業績を伸ばす会社の株を買って長期保有すれば、いずれ株価が付いてきます。ただ難しいのは、
成長が著しすぎず遅すぎない、適当な成長速度を示す会社の株を選ぶ必要がある
ことです。
成長が遅い会社の株は論外でしょう。一方、大きく成長している会社の株は間違いなく過大評価された株価になっているので、少しでも成長速度が鈍ればとたんに叩き売られておしまいです。
それらに比べて、地味に業績を伸ばす会社の株は下値が少しづつ切り上がっていく一方で過大評価もされず、いい感じで株価が伸びていく傾向がある、と私は感じています。そして、そうした会社の株価は数年以上かけて2倍程度にはなることが計算でき、さらに何かのきっかけで注目を浴びたら3倍程度になることも十分見込めます。
では、適切な成長率とはどの程度でしょうか? 私は年率10%かそれを少し超える程度であれば良いのではないかと考えていますが、投資に詳しい人の中には
えっ、そんなんじゃ物足りないよ
という方もいらっしゃると思います。
なぜ物足りないという投資家がいるのか理解できない方のために説明しますと、投資には
72の法則
というものがあります。これは、資産を複利で運用する場合に、資産が倍になる年数を計算するために使われます。例えば、年率8%で成長する資産があったとすると、資産額が2倍になるためには
72 / 8 = 9
で9年必要であると計算できます。
さて、先ほど私は年率10%かそれを少し超える程度であれば良いと申しましたが、もし年率12%で成長する会社の株を保有していたとして、株価が2倍になるには
72 / 12 = 6
で6年が必要です。ですから、年率10%かそれを少し超える程度の成長率では、株価が倍になるのに6年程度以上はかかることになります。
確かにこれでは物足りないかもしれません。ただし、安定して10%程度の成長を続ける会社の株は、なんらかの形で市場で見直された場合に株価が著しく跳ね上がることがしばしば起こり、その場合株価が数倍程度になることもあります。
その際に利益確定をすれば、6年以上を待つこともなく数年程度で2~3倍の株価を獲ることも十分可能なのです。
『まとめ』らしきもの
以上述べてきたように、ダブルバガーやトリプルバガーを達成するのは別に難しくありません。良い株を買ってそれが評価され、場合によっては過剰評価されるタイミングを待てばいいだけですから・・・
少なくとも数年以上をね
えっ?
数年かけて2~3倍じゃやっていられないですって?
いやいや
投資で成果を挙げるためには時間をかけることが絶対必要です
そこのところを間違えないようにしてください。逆の言い方をすると
時間を味方につけることができれば(そして投資対象を間違えなければ)投資は上手くいく
ものですよ。
最後に一点付け加えておきたいのは、今回の記事で述べた投資法が機能するためには
市場環境が良いこと
が条件となります。下落相場では、良い業績であっても株価が下がるなんて普通に起こりますし、株式評価指標に対しての見方も厳しくなって株価が上がりづらいという状況になりますから。
そして、もう一点述べておきたいのは、個別株については社内にも社外にも株価変動要因が多いため、株価予測が難しいということです。ですから、私は株かではなく配当に注目して投資を行っているのです。
でわ。
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