グロース株投資でありがちな出来事を『良品計画』を例に一つご紹介

さて、これまでの当ブログの記事を読んでいただければわかるように、私はコテコテの配当株投資家です。

 

もっとも、配当株のみに投資しているかというとそうではなく、優待株や

グロース株

にも投資しています。

このうち、グロース株についてはポジションは小さいながらも複数の銘柄を保有しており、トータルでは十分な含み益を得ています。まあ、ほんの少ししかもっていないので、含み益といっても大した額ではありませんが。

さて、今日はそのうちの一つについて、直近の決算発表とそれに引き続いて起こった出来事をお話ししましょうか?

 

良品計画の2019年2月期決算予測発表の結果 www

 

私は良品計画の株式を持っています。昨年行った日本株の整理の際に、良品計画についてもかなりポジションを落としており、現在の保有株数は25です。中途半端な株数ですが、何ら不安を感じることなく

buy & forget

できるレベルです(今の私にとっては、何かの理由で完全に逝ってしまったとしても『しょうがないね』と苦笑して済ませられる程度のポジション量、とご理解下さい)。

良品計画については、これ以上株数を減らすことも増やすことも考えおらず、このまま

最低でも20年

は保有するつもりです。これは『優良株を長期保有すればどうなるか?』という私的な実験として取り組んでいるものです。

 

さて話を元に戻しますが、7月4日に行われた良品計画の第一四半期決算短信の発表の結果、株価が

10%以上の大幅下落

に見舞われました。

では、そんなに決算が悪かったのかといえば、まったくそうではありません。連結売上高見通しは11.8%増の4234億円、営業利益見通しは10.4%増の500億円と、数字上は全く問題ありませんでした。ただ、アナリストが予想した営業利益見通し507億円を満たさなかったことから、売りが出たものと考えられます。

 

予想利益が市場コンセンサスよりたったの1.4%低かっただけで(100 – 500/507X100 = 1.4 )、この下落です(←その後、ちょっとだけ値を戻していますが)

 

あな、恐ろしや・・・

 

今回の良品計画の決算は、事業が順調に進展していることを示しており決して悪いものではありませんでした。それなのに、市場予測にほんの少し届かなかったというだけで株価はこの有様です。

良品計画のように、劇的な利益の良化を要求されるのではなく、どちらかというと着実な利益増加を実現できればOKとされる企業ですら、決算をほんのちょっとしくじっただけでこれなんですよ!

 

他の会社はどうでしょうか? 例えば、丸亀製麺の運営会社であるトリドールを取り上げてみましょうか?

トリドールの5月の決算は悪かったです。前3月期営業利益は76億円で前期比11%減益となり、市場予測を10億円下回りました。今3月期でも前期比29%増益の99億円の見通しながら市場予測の120億を下回っています。そして、減益を発表以降の株価は

実に見事な右肩下がり

を演じています。こんな感じ・・・ここまでくると芸術的ですね。

(だから、グロース株投資はほどほどにしておけとあれほど・・・)

 

『まとめ』らしきもの

 

以上の2つの例から、グロース株投資は、『もっと売り上げを!もっと利益を!』という投資家からの

ハイレベルな要求

を満たせる会社を対象とした場合のみ、成功するものであることが理解できます。そして、投資家の期待を裏切った場合は、株価なんかはあっという間に下落してしまいます。

特に、投資家から期待され割高になっている銘柄ほど、ちょっとでも市場コンセンサスを満たさなかった場合の株価下落が著しい傾向にあります

これって、結構怖いと思いませんか?

 

明日のア〇〇ンもこうなるかもしれませんよ・・・お気を付けください

 

でわ。

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