アマゾンは消費者にとってはいい会社なのですが・・・

今や『アマゾン株を買わないやつはXXXだ!』(”XXX”には、NGワードを適当に入れて理解してください)という論調が、投資家界隈でちらほら見られます。

『お前はどうか?』と尋ねられれば、私はナントカの一つ覚えの配当株投資家ですので、アマゾンには目もくれていないのですが、投資家としてアマゾンの今後には非常に興味があります。

 

アマゾンが消費者にもたらしてきたベネフィットは莫大なものであり、今やアマゾンなしの世界は考えられないレベルに来ていることは、皆さんもご同意いただけるものと思います。でも、投資家にとってアマゾンは良い企業なのでしょうか?

 

アマゾンのやっていること

 

アマゾンンがやっていることを、簡単にまとめると

AWSで得られた利益を、eコマースやその他のビジネスにぶち込んでシェア拡大に努めている

ことになります。AWSの利益率と比べると、eコマース他のビジネスの利益率は低いので、

利益率の高い事業からの利益を利益率の低い事業に投資する

こととなり、これは企業経営としてはある意味

悪手

で、将来収益率が向上すると期待できる場合にのみ行うべきです。で、実際のところ、アマゾンのeコマースの利益率と言えば・・・お分かりですね? そして、その利益率は大きくは改善はしないでしょう。なぜなら、基本的にはeコマースは薄利多売ビジネスだからです。ですから、アマゾンのeコマースが拡大したとしても、今後もAWSからの収益を利益率の低いeコマースに投じ続けるという状況は変わらないと思います。

一方で、アマゾンは新規事業にも積極的に乗り出しています。その新規事業で高い利益率を叩き出せるのであれば話は違ってくるので、これは今後の推移を見守ることになります。

 

『まとめ』らしきもの

 

アマゾンは利益を度外視して、消費者の利便性向上に邁進しています。この点については、何人たりとも否定できないでしょう。ですが、その分投資家は損を被る格好となります。なぜならば、

企業が提供する便益を享受する消費者とその企業への投資家は、利害が対立する関係

にあるからです。

そして、ジェフ・ベゾスは消費者の便益を図ることには非常に熱心ですが、投資家に報いる気は・・・果たしてあるのでしょうか?

 

さて、今はすごい値付けとなっているアマゾンの株ですが・・・

過去に答えを求めるならば、投資指数的には株価が高すぎるアマゾンへの投資は損することになるでしょうが、今回に限っては『いやアマゾンは違うんだ!』というのであれば、アマゾンに投資した方は儲けられるでしょうね。私は、いくら何でも株価が高すぎると思っていますが。

 

いずれにせよ、私はアマゾン株を持っていませんので、

傍観者として答え合わせの結果を見守ることとします

 

でわ。

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