日本で米国株投資を行う場合に、証券会社として必ず候補に挙がるのは、マネックス証券、SBI証券、楽天証券ですね。
これら3社のうち、どの証券会社が良いかについては、投資家界隈では色々と議論し尽くされている感があります。そうした状態で、屋上屋を架すものではありますが、私の意見を述べたいと思います。
マネックス証券、SBI証券、楽天証券の提供する米国株関連サービスの比較
以下、各社のサービスを比較してみます。
まずは、取引手数料。
証券会社 | 売買手数料 | 為替手数料 |
マネックス証券 | 約定額の0.45% (最低5 USD、最大20 USD) | 25銭 |
SBI証券 | 約定額の0.45% (最低5 USD、最大20 USD) | 25銭 |
楽天証券 | 約定額の0.45% (最低5 USD、最大20 USD) | 25銭 |
各社変わりませんね。
より詳しく述べると、SBIネット銀行で両替する場合は1 USDあたり4銭で済み、さらに同じグループであるSBI証券への入金もスムーズに行えるのですが、FX会社を使えるのであれば、SBIネット銀行⇒SBI証券というスキームの優位性はなくなるので、取引手数料については3社同等と判断します。
次に、取り扱い銘柄数です。
証券会社 | 取り扱い銘柄数 |
マネックス証券 | 3,301 |
SBI証券 | 1,409 |
楽天証券 | 1,370 |
2018年3月31日時点のマネックス証券による調査結果の転記であることに、ご留意ください。
銘柄数としてはマネックス証券が圧倒していますが、米国配当株投資家にとっての主要な銘柄については3社ともカバーしていますので、私的には差はないと思っています。
注文方法についても比較しましょう。
証券会社 | 時間外取引 | 指値期間 | 注文方法 |
マネックス証券 | あり | 90日 | 成行・指値・逆指値等 |
SBI証券 | なし | 15日 | 成行・指値 |
楽天証券 | なし | 当日のみ | 成行・指値 |
これはマネックス証券の圧勝ですね。
ただ、私は投資資金がたまったところで当日成行発注を行っているので、その意味ではどの証券会社でも差はありません。
・・・ということで、私的にはどの証券会社でも同じという話になります。ただ、
3社比較は、ここからが本番です
次は、入出金について
証券会社 | 入金 | 出金 |
マネックス証券 | 円のみ | 円のみ |
SBI証券 | 米ドル含め7通貨可 (住信SBIネット銀行のみ可) | 米ドル含め7通貨可 (住信SBIネット銀行のみ可) |
楽天証券 | 米ドル含め5通貨可 (SMBC信託銀行で可) | 米ドル含め5通貨可 (銀行制限なし) |
これですよ、これ。マネックス証券は円のみ受け付けです!
外国株投資で得た米ドルを、そのまま受け取りたいという需要は確実にあるはずです。
一例をあげると、仮に大きく円安に振れた場合は大きな為替差益が発生し、そのタイミングで円転したら税金をむしり取られることになりますから、米ドルのまま使用するスキームが有効となりますが、出金即円転ではそのスキームが生かせません。
それに、そもそもですね、
こんなガラパゴス・ルールを投資家に強いるなんて、時代遅れも甚だしい
と私は考えます(そのため、今はマネックス証券には追加入金せず、配当再投資のみを行っています)。
その点、SBI証券と楽天証券は米ドルでの入出金が可能である点はgood !ですね。
そして、楽天証券の場合は出金口座の制限がない点がさらに良いです。
次いってみましょう。取引履歴の電子データ照会可能年数です。
証券会社 | 取引履歴電子データ照会可能年数 |
マネックス証券 | 5年 |
SBI証券 | 5年 |
楽天証券 | 制限なし (電子交付ファイルは5年) |
私は、
楽天証券が、過去データをサイトですべて提供してくれる点を、高く評価しています
たとえば、こんな感じ。
(そう、2007年から楽天証券を使っているんですよ・・・リーマンショック前というチョー絶妙なタイミングでしたね・・・)
何らかの活動には、PDCAサイクルでの検証が欠かせません。それは投資も同じことで、そのためには過去データの参照が必須です。
楽天証券の場合、すべてのデータをサイトでチェックできるので非常に便利です。
[the_ad id=”2593″]『まとめ』らしきもの
以上、3社比較を私個人の独断と偏見で行うと、
① 手数料体系は各社横並び、また私が必要とする銘柄は各社取り扱っており、発注ルールも当日成行で行っている私には関係ない。したがって各社差はない。
② 入出金が円に限定されているマネックス証券はNG。
③ 過去の投資情報がすべてサイトで閲覧できる楽天証券が良い(SBI証券には口座開設していないため情報がないので、この点は厳密には比較できませんが)
の以上の理由より、
楽天証券が一押し!
となります。また、楽天証券のインターフェースは実に見やすいんですよね。私はマネックス証券の外国株口座も利用しているのですが、こちらよりも断然優れています。
加えて、外貨出金に関しては、SMBC信託銀行に銀行口座を持っていると有利です。なぜなら、楽天証券とSMBC信託銀行間の入出金サービスは簡単でかつ非常に割安だからです。
実は、私はSMBC信託銀行に口座を持っているのですが、このサービスを利用して楽天証券から外貨出金を行っています。
(さらに言うならばSMBC信託銀行からの海外送金は、今の日本で適用できる海外送金スキームとしては一番優れていると思います。たとえば、私はとある外国の金融機関に米ドルを5回に分けて送金したことがあるのですが、いずれも手数料無料でした。日本にとどまらず海外でも資産運用を行いたい方には、SMBC信託銀行の使用を是非おすすめしたいと思います。)
・・・ということで、私的には楽天証券を高く評価しており、資金の多くを楽天証券に移動させて資産運用を行っています。
でわ。
もしこの記事がお役に立ちましたら、応援クリックお願い致します!
コメントを残す