株式投資のご相談(5):”株高でも買っていいの?”とお悩み中の『みやみやさん』へのアドバイス!

さて、2019年3月20日付けの記事『株式投資はETFから入っても最後には個別株に行きつくんじゃないかな?』に対してコメントを頂きました。

当ブログの常連さんである(まだお会いしたことはありませんが多分)ラブリー・チャーミーな『みやみやさん』からです。

 

こんにちは。

個別もETFもそれぞれ魅力的。購入意欲が湧きます!

でもこのところの株高、気にせず購入すべきか、しばらく待つのが定石なのか、株価が上がっている時はETFを買ったほうがいいのかとか、迷走の森で訳がわからず立ち止まり中。出口のヒントが欲しいです。

 

なるほど・・・では僭越ながら、小生がみやみやさんのために一肌脱いで差し上げましょう。

 

株やETFはいつ買えばいいのでしょうか? 株高でも買って良いのでしょうか?

という質問へのご回答です。

ただし、私の個人的見解であることには留意してください。

株やETFはどのタイミングで購入すれば良いのか?

 

まず、投資対象が個別株であるかETFであるかによって、投資行動は必然的に規定されます。

 

個別株を狙うのであれば、トリガーとして最優先すべきは対象企業のファンダメンタルズと将来業績の見立て、そして株価であるべきです。

一方、ETFの場合は、投資するセクター(業種・企業セグメント・国や地域)を選択したら、後はひたすら資金が貯まったタイミングで買い続けるべきです。

ただ、いずれの場合でも、投資手法によって取るべき投資行動は異なりますので、もう少し細かく見ていきましょう。

 

個別株の買いのタイミングについて考える

 

個別株の場合は、投資家それぞれの企業業績の見立てと相場観によって買いが行われるので、その人それぞれの個性が反映された投資行動となるはずですが、ざっくりとまとめると以下のようになるかと思われます。

 

モメンタム投資の場合

株価は企業のファンダメンタルズによって決まるのですが、短期的には上がるときは上がり過ぎ、下がるときは下がり過ぎる事が往々にしてあります。

このように、弾みが付いたら株価が一方的に動く性質を利用した投資手法をモメンタム投資といい、株価が勢い良く上がっている場合には、ファンダメンタルズは気にせずに買いに入ります。そして、株価下落中の場合は手出し無用です。

ただ、みやみやさんには関係のない投資手法でしょうから、これ以上の説明は行いません。

 

グロース株投資の場合

グロース株に投資する場合は、特に重要になるのは業績予想です。

投資対象の企業が将来に渡って業容を拡大して行くと見立てるのであれば、市況は無視して株価指標が適性なタイミング(PERならば上限が20~25倍程度。30倍では高いと思います。)で買い付けます。

もちろん、市況が悪化して株価が下落した場合に買いに入れたら最高ですが、それを待って機会損失を招くよりは、適正株価で買ったほうが良いと思います。

 

配当株投資の場合

配当株投資の場合は、配当利回りを手掛かりに買い付けを行えば良いでしょう。

私の場合、年率6~10%程度の収益増加を期待できる企業と見立てた場合は、配当利回りが2.5%程度以上で買いの対象として検討します。

それより成長率が低い企業の場合は、4~5%程度の配当利回りを買いのポイントとしています。

では、上記より配当利回りが低い時にはどうするのか?  目標とする配当利回りまで株価が下がったところを狙うという手もあるかと思いますが、最近は少々株価が高めでも買い進めても良いと考え始めています。

配当株投資の場合、KPIは配当金の絶対額の増大であるはずです。であれば、現金を保持して機会損出のままで時間を過ごすよりは、配当株を購入して配当額を増やすことを目指すほうが良いかと考えます。

 

優待株投資の場合

ジャパン・ガラパゴスの優待株投資の場合は、配当と優待の総合利回り次第で買っていけば良いと思います。

個人的には、配当利回りも優待利回りも2%程度以上であれば、買い検討の対象としています。

余談ですが、優待株投資の場合は必然的に分散投資になるので、個別株リスクは軽減されます。一方で、優待株は小型株が多く、市況が悪化した場合は大型株より値下がり率は大きくなることには注意が必要です。

 

さらに余談になりますが、個別株を買う場合は大型株をメインに考えるべきです。経験の浅い投資家ならば、なおのこと小型株には軽々に手を出さないほうが安全です。

 

ETFの買いのタイミングについて考える

 

ETF投資は、投資対象のインデックスが右肩りであるという前提に立脚しています。

言い換えれば、ETFの現在価格はいつも最低値であるので、資金が確保出来たら間髪入れずに買いに入るのが本筋です。

そして、過去の実績では長期的にはインデックスに連動したETF投資は報われています。

 

ですが、現在のような高値と思われる状況では買い進めるかどうか迷うところですね? そんな方にお勧めなのが

ゴロシゲ投資法!

です。

この投資法は、著名投資家であるエナフンさんが提唱されている投資法で、検証してみれば分かるのですが負けにくい投資法です。詳しくはこちらをご覧ください。

なお、ゴロシゲ投資法では株価によって購入金額を細かく調整する必要がありますので、米国ETFでは手数料負けするので不利です。したがって、楽天・全正解株式インデックス・ファンドなどで代替するほうが良いでしょう。

 

でも、迷った時は動かないのが正解かも?

 

さて、以上のように株やETFの買い付けのタイミングについて個人的な見解を述べてきました。

 

ですが、迷いがあるときには、

動かざること山の如し

で、じっとしていることも選択肢になるかと思われます。

 

株式投資は戦いです。そして、戦いで大切な事は

勝算のある戦いを行うこと!

です。迷いのある戦いで勝てるかというと、それは難しいんじゃないかと思います。

迷った時には動かないこと。それも立派な資産運用方針だと思います。

 

では、私は現時点での『買い』についてどう考えているのか?

 

遠くない未来に、必ずや株価下落が訪れます。

 

その下落幅については、中国を始め各国の経済状況を見ていると

リーマン・ショック級の暴落が来てもおかしくないな・・・

という思いが最近強くなってきています。

そのため、『今は積極的に買いに行く状況ではない』という考えに傾いていて、新規入金による買い付けは行わずに、その分暴落時の突撃資金を厚くしています。

ただ機会損失は惜しいので、既存ポジションを売却して得た資金や配当での買い付けは継続しています。

 

『まとめ』らしきもの

 

以上、本記事の内容をまとめます。

・個別株は、企業個別の状況や配当等を勘案して市況に左右されることなく買ってよい

・ETFは、将来にわたり価格が右肩上がりという前提と過去の実績を信じるのであれば、常に買い進めるべき

・ただし、現状の株高にリスクを感じるのであれば、投入資金を減らすのも良いし、あるいは投資を見送るのも立派な戦略である

・個人的には、今は株価下落に備えて新規投資資金を絞ったほうが良いと考えている、ただし機会損失は避けたいので配当再投資等は継続している

 

いかがだったでしょうか?

 

色々なケースについて言及していますので、まとまりのない記事になっていますが、ご自身の投資へのヒントになれば幸いです。

これからも、ご質問があればいつでも承りますのでご連絡下さい。

 

また、当記事をお読みの読者で

こんなこと知りたいな

こんなこと教えて欲しいな

という方がいらっしゃれば、ご遠慮なくお尋ねください。

特に初心者からのご質問は結構本質的なところを突くものが多いので、その回答を考えること自体が大変勉強になりますしブログネタとしても使えますので、私にとってもメリットは大きいです。

いつでもコメント欄やコンタクトフォームからお問い合わせください。

 

でわ。

4 Comments

アバター そだお

問わず語りさん、こんにちは

返信が遅れてごめんなさい。
ブログの回答楽しみにしています。
全然急ぎませんのでゆっくりお考えください。

よろしくお願いいたします。m(__)m

返信する
アバター そだお

問わず語りさんこんにちは。

個別株の投資法なるほどと思いました。
私は、
モメンタム投資は勢い投資
グロース株投資は成長株投資
と理解しています。

問わず語りさん的に
バリュー投資
シクリカル投資
を解説するとどんな感じになりますでしょうか?
ぜひお聞きしたいです。

私も投資でしっかり儲けたいと思います。
よろしくお願いいたします。

返信する
問わず語り 問わず語り

そだおさん

いらっしゃい!

ご質問にはブログ記事で回答しますので、少々お待ちください。

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