貯金ではなく貯株をしよう!

『みなさん、貯金していますか?』と言う問いには

ハーイ!

という返事が帰ってくるでしょうが、

『みなさん、貯株していますか?』と問いかけてみても

・・・(シーン)

多分、ほとんど返事が返ってこないでしょう。そもそも、

貯株って何よ?

と思われる方も、いらっしゃるかもしれません。

 

『貯株』とは?

 

私が初めて『貯株』という表現を見たのは、この本でした。

(アフィリエイトではありません)

(ちなみに、この本は、日本人が書いた投資関連書としては最も優れたものの一つであると、私は考えています(筆者は、後ろに手が回ったりしてはいますが・・・)。2001年発行なので多少内容は古くなっていますが、今読んでも得られるところが多いです。読んだことが無い方には、是非お読みすることをお勧めします。)

 

貯金では、お金を蓄えますよね。貯株では、お金ではなく株を蓄えます。

やってみると分かるのですが、貯株には実に多くのメリットがあります。

 

『貯株』のメリット

 

『貯株』のメリットは、いっぱいあります。

 

配当がもらえる

一部の無配企業を除いて、多くの企業は株式の保有者に配当を出します。業種によって違いはありますが、通常2~3%程度の利回りで配当が出されます。

これは通常の貯金の利回りよりもはるかに高いため、お金を貯金しておくより、株に変えて保有するほうが金銭的には有利になります。

 

株主優待がもらえる(日本株の場合)

今や、日本の上場企業の3分の1が、株主優待を実施しているそうですので、日本の株に投資すると多くの場合株主優待が付いてきます。株主優待で頂ける金券・食券・物品を利用して生活コストを下げることで、お金を節約できます。

 

値上がり益が狙える

良い企業の株を買えば、その企業の業績の伸長に伴って株価は上昇します。

持ち株に含み益があるのは気分の良いものですし、またお金が必要な時に含み益分を売ったとしても、元本相当額は丸々残ることになります。

そして、以降の株価上昇で同様の状態が続くのであれば、減らない財布を手に入れたようなものです。

 

インフレから資産を守ることが出来る

株式投資はインフレに強いです。株式の実質リターンは6~7%と言われていますが、ここで言う実質とはインフレ目減り分を差し引いてという意味です。

つまり、インフレをさらに6~7%上回った資産価値増大が期待できるということであり、これは貯金の金利などとは比べ物にならない大差です。

『貯株』のデメリット

 

物事には両面があります。貯株にも、もちろんデメリットがあります。

 

株の価値がなくなるおそれがある

企業が倒産すれば、株券はタダになります。これが株式投資の怖いところです。

ですが、企業が倒産する前には、企業経営が不振であるという情報が公開されます。4半期決算等の情報をチェックしておけば、危ない企業の株を売却して損失を限定できます。

 

株価下落に伴い含み損が発生する可能性がある

株価は、株式市場の雰囲気に伴って、ふらふらと上がったり下がったりします。

上がれば良いのですが、下がった場合は含み損が発生します。含み損になるといい気分にはなれませんが、企業業績が順調であればいずれ株価は戻ってきます。

実際、リーマン・ショック時には、多くの企業の株が叩き売られて株価は奈落に沈みましたが、しっかりとしたビジネスを展開している企業の株価は、リーマン・ショック前の株価以上に確実に戻しています。

したがって、良い企業に投資するのであれば、ずっと含み損状態が続くリスクは小さいと私は考えます。

 

貯株をする?しない?

 

以上のように、貯株にはメリットもデメリットもあります。では、貯株をするほうが良いのかどうか? この議論については、既に決着がついています。

下の表をご覧ください。

長期的には、株を保有することで、インフレを上回るリターンを得られることが証明されています(上でも説明したように、実質リターンとは、インフレ分を差し引いた数値です)。

 

でも、長期的にはと言われても、上の表は100年以上の期間でのデータが記載されていて、あまりに長すぎると思われるかもしれません。しかしながら、実際はもっと短い期間で良いのです。

実質的には、10年以上保有すれば損する可能性は無いというデータです。なお、これは米国株のデータであり、『だったら米国株をbuy & holdすればいいじゃない?』と考えて、私が米国株中心に投資している根拠です。

 

以上より、長期保有するのであれば、貯株は貯金に比べて非常に有利です。

 

どの株を貯株すれば良いのか?

 

人によってそれぞれ意見があるでしょうが、私であれば、

 

① 業界の1~3位までの企業

② フリーキャッシュフローが安定的にプラスである企業

③ リーマン・ショック後の不況下でもフリーキャッシュフローがプラスだった企業

を貯株します。特に、③は重要なポイントだと思います。

また、分散も必須です。最低でも20社以上が望ましいと考えます。

 

以上が面倒だと思われる方は、低コストのインデックスファンドを買えばいいでしょう(どんなインデックスファンドが良いかは、他の数多のブロガーさんが紹介されていますので、そちらをご覧ください)。

 

『まとめ』らしきもの

 

貯金は、安心・確実と思われていますが、実はそうではありません。いずれインフレで現金の価値は毀損されるからです。

 

それと比べて、

株はインフレ分を差し引いた上でもリターンがプラスになる

ことが、多くのデータで示されています。ですので、貯金するよりも貯株するほうが有利です。

 

個人的な経験でも、株を持ち続けることで、じわじわと資産価値が上がっていくことを体感しており、今後も貯株を続けていくつもりでいます。

 

でわ。

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