私は配当株を主力とした株式投資家です。
配当株投資は堅実ですが、ちょっと退屈でもあります。ですから、他の投資もちょこちょこ行っていて、その中にグロース株投資が含まれます。
グロース株投資は、うまくハマれば実に有用な投資法と思っています。ですが、株式投資家の大半はグロース株投資を行っているという事実と、株式投資で損をする投資家が利益を上げられる投資家よりもずっと多いという報告が示すように、グロース株投資はなかなか難易度が高い投資法であるといえます。
そんな難易度の高いグロース株投資について、配当株投資家である私が語るのはお門違いかもしれませんが、思うところを述べてみましょうか?
グロース株での成功パターンを考えてみる!
グロース株投資は、投資対象の企業の成長に合わせて株価が上昇することを期待して行う投資の事です。したがって、企業成長についての理解が重要です。
グロース株投資家にとって投資すべき対象は、成長著しい企業です。ガンガン成長する企業であれば、株価はドンドン上昇しますからね。では、どの程度の成長率でどの程度の株価が期待できるのでしょうか?
例えば、適正な株価で評価されている年率20%の利益成長を続けている企業がその成長を10年間続けたとすると、理論的には適正株価は約6倍(= 1 * (1+0.20)10)になります。
しかしながら、企業が20%の年率成長を達成できるのは、ほとんどの場合その企業が駆け出しで小規模な間だけです。その後、企業の成長が鈍化してくるのですが、それはその企業が開拓している市場がだんだんと飽和していくことや、他の企業の参入により競争が生じて利益率が低下していくためです。
そのため、年率20%の成長を長年に渡って続けることは多くの企業にとっては難しく、それが出来るのは少数の企業に限られます。したがって、上記の成長シナリオは限られたケースと言えます。
では、適正な株価で評価されている企業が、年率15%の利益成長を10年間続けたとするとどうなるでしょうか? これは十分あり得るシナリオですが、この場合の計算結果は適正株価は最初の4倍(= 1 * (1+0.15)10)となります。つまり、
10年で4倍!
というのが、グロース株投資で期待できる現実的なリターンと理解されます。
であるのならば、グロース株投資では買った後は
気絶投資!
を貫く必要があります。理論的には、株価が4倍になるのに10年も掛かるのですから。もちろん、時々目を覚まして、業績の定期的なチェックを行うことは必要です。
『まとめ』らしきもの
以上まとめますと、
グロース株投資で成功するためには、ながーい期間ガチホする必要があると覚悟すること!
が求められます、理論的にはね。
『理論的には』とあえて追記しました。というのは、グロース株が順調に成長した場合、時として過大評価されて株価が適正値以上に跳ね上がることがあり、そこで利益確定して比較的短期間に十分な収益を得られるケースもあるからです。
いずれにせよ、長い時間が必要であることは理解しておかなければなりません。私も一度だけ
20倍株!
を獲ったことがありますが、その時も10年近くかかっています。詳しくは、2018年4月29日付けの記事『20バガーの思ひ出』をご覧ください。
でわ。
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