株式投資については
個別株に投資するよりもETFに投資したほうが良い
という勢力が優勢になってきています。
これは、多くのデータにより
アクティブファンドがインデックスファンドに勝つ確率は非常に低い
ことが明らかになっているためです。
さて、当ブログを読みの方にはお分かりいただいていると思いますが、私は世間の潮流とは逆に個別株を主力として株式投資を行っています。
ETFが優れた投資対象であることは認めますが、それでも個別株のほうが良いと考えて投資しているわけでして、今回はこのネタで語りたいと思います。
ETFよりも個別株のほうが良いと個人的に考えている理由
時価総額が大きい方が好き!
私は投資指標として時価総額(2018年12月28日終値ベース)を重視していて、時価総額が大きければ大きいほど良いと考えています。
そこで、ETFの時価総額を見てみると・・・
銘柄 | 時価総額(10億ドル) |
SPY | 244.21 |
VTI | 93.39 |
VOO | 89.40 |
VYM | 21.28 |
DVY | 16.49 |
VT | 11.70 |
HDV | 6.48 |
一目見て
少なっ!
と感じてしまいます。
例えば、VYMは日本円換算で時価総額が2.3兆円ですね。高配当ETFとして知られ、米国株ブロガーさんの中には『配当狙いであればVYMをメインでも良い』という意見もあるようですが、私は
たった2兆円強の投資対象をメインとして良いのか?
と思ってしまうんですよね。ポートフォリオの1部としてならば良いと思いますが。
一方で、米国株の時価総額を見てみると・・・
銘柄 | 時価総額(10億ドル) |
AAPL | 741.37 |
AMZN | 722.71 |
JNJ | 341.34 |
XOM | 288.62 |
T | 207.13 |
KO | 200.91 |
MCD | 135.34 |
MO | 91.87 |
2018年に一時1兆ドルを超えたAAPLやAMZNが時価総額を落としていますが、それでも現時点でも日本円で80兆円以上の時価総額を保っています。これは日本の国家税収をはるかに上回る額であり、これらの企業がいかに大きな価値を誇っているかを示しています。
それ以外の企業でも時価総額は巨大であり、米国のドメスティック企業であるMOですら時価総額が10兆円を超えています。
このように時価総額で比べると、『やっぱ個別株でしょう!』と私ならば思います。
ETFは分散されていると言われるが実は集中されている
ETFの利点として、広く分散されている事が良く語られます。
確かに分散は効いているかもしれませんが、じゃあ発行母体はというとメインはブラックロックかバンガードの2社ですね?
この2社に集中している状態が、私には少し引っかかります。もちろん、これら2社が破綻する確率は低いと思いますし、仮に破綻したとしてもETFが保護される事は理解していますが・・・。
そんな杞憂に引っかかるぐらいなら、個別株で分散させたほうが良いと私は思うんですよね。(あくまで個人的な杞憂ですが)
『存続』へのインセンティブのレベルが違う
ETFは、資産残高が減少した場合は償還される可能性があります。上で示したETFについてはそれなりの資産規模がありますので、償還の可能性はかなり低いと思いますが。
一方、株式会社は業績が傾いた場合には、人員削減や資産売却その他のありとあらゆる手段を使って存続を図ろうとします。その『存続』へのインセンティブは、生物のそれと全く同じと言ってよいです。
私としては、なんとしても生き残ろうとする株式会社そのものにお金を預けることを好みます。
ETFには減配の可能性がある
2018年5月20日付けの記事『超高配当ARCCは、なぜおすすめなのか? VYMとの比較で考えてみよう!』で示したように、VYMはリーマン・ショック時に減配したという前歴があります。その後増配を続けて、今は減配前を上回る配当を行っていますが。
一方、個別では何十年も増配を続けている銘柄が米国には多くあります。であれば、個別株を組み合わせたポートフォリオのほうを私は選好します。
『まとめ』らしきもの
公平を期するために申しますと、私は他の方にETFを勧めていますし、自身もVYMやHDVに投資しています。ETF自体が良くないといっているわけではなく、個別株のほうを好んでいるということです。
また、お仕着せのETFではなく自分の好きなように運用したいという思いもあるため、個別株を選択しています。
でわ。
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