相も変わらず・・・日本の大手証券会社はいつまでこんな商品を売りつけようとするのか?

さて、我がご主人様は株には目もくれないのですが、債券やリートを買っていて大手証券会社と付き合いがあります。

先日、ご主人様に対してNという大手証券会社の営業さんから売り込み案件があったので、それについて語りましょうか?

N証券の一押しの商品?

 

ご主人様の担当替えがあって、その担当さんが挨拶がてらに投資信託の新商品をお勧めして来たそうです。

 

私が株馬鹿であることを重々ご承知のご主人様から

『この商品って、どう思う?』

というご下問があったのが・・・・

 

これです

すでに『アカン感』が漂っていますが・・・

 

まあ、もう少し見ていきましょうか?

投資スキームは

この分かったような分からないような説明。ご主人様にこの商品をすすめた担当さんは、このスキームを説明できるのだろうか?

 

組み入れ銘柄は

うーん・・・ちょっとリスキーな組み合わせと思います・・・。そもそも、私はバイオテック関係の会社の株に対しては距離をおいていますので、バイアスがかかった見方をしているのかもしれませんが。

それにしてもABBVが無いのは何故なのでしょうか?

 

そして、お約束のこれ。

購入時手数料:3.24%

信託報酬:1.951672%

この馬鹿高い手数料と信託報酬・・・日本の証券会社の投資信託はこんなのばかりです。

 

・・・ということで、ご主人様には

『このような怪しげな商品を買うぐらいならば、同じヘルスケア系のETFであるXLVやVHTやIXJをお買いになるのが宜しいかと愚考致します』

と恭しく申し上げました。

 

さて、購入時手数料は1回こっきりの費用なので目をつぶるとしても、この信託報酬1.95%というのが長期的にどのぐらいの影響があるのか? 例によってシミュレーションしてみましょう。

年6%成長する投資信託があるとします。それから信託報酬2%が差し引かれるとどうなるでしょうか?(話を簡単にするために信託報酬を2%としています) 初期値を100としてグラフに表すと、こんな感じになります。

ほーら、大差がつくでしょう?

 

エクスペンスレシオ(信託報酬と同じ意味です)が0.1%程度で済むETFと比較したら、お話にならないことがお分かりいただけると思います。

『まとめ』らしきもの

 

しかし何なんでしょうね、この〇〇の一つ覚えのような

購入手数料 3%+消費税

信託報酬 1.8%+消費税

という

手数料を搾り取ることしか考えていない価格体系

は。日本の証券会社の出す投資信託なんてこんなのばかりじゃないですか?(たまにいい商品もあるのですが、そういったものは宣伝しませんしね)

 

目先の手数料にこだわるのではなく日本に本格的に投資を根付かせることで、長い目で見て収益基盤を安定させるという戦略は日本の証券会社にはないんでしょうかね?

気概というかそういったものが見られないのが残念です。

 

でわ。

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