さて、配当株投資について良く言われていることがありますよね?
『配当株投資は税金の分だけ損だ!』という論法
『インカムゲインを狙った配当株投資は得ではない』という意見には色々なバリエーションがありますが、だいたいこんな感じです。
配当をもらったら税金を差し引かれる。
日本株の場合は約20%が源泉徴収されて、米国株の場合は現地での税徴収10%が追加されるので約30%が税金でとられる。
それだけ損するぐらいなら、配当分を内部再投資してもらったほうが税金を取られることもなく、事業収益も伸びて株価も上昇する。そこで売却すれば税金が発生するのはその1回のみであり有利である。
・・・私はそんなことは百も承知で配当株投資に邁進しています。税金を差っ引かれても自分の手元に配当を払い込んでもらう方が良いと考えるからです。
配当金の方が良いと考える理由
まず、内部再投資が本当に成功するのか? この点を考える必要があります。
企業が、自身の強みとする事業領域に内部再投資を行うのは正しいと思います。そうすれば、その時点で上げている収益と同等レベルの収益を挙げることができるはずです。
ところが、企業は往々にして間違った投資を行います。
最近の例ではNTTドコモのらでぃっしゅぼーやの失敗があります。2012年にNTTドコモがらでぃっしゅぼーやを買収した時には、『なぜ電話会社が有機野菜の宅配会社を?』と不思議に思ったのですが、案の定69億円で買った会社を今年になって10億で売却してしまいました。
通信事業からの豊富なキャッシュフローがあるNTTドコモですから、らでぃっしゅぼーやで生じた損失などは屁でもないでしょうが、損失は損失です。似たような例は枚挙に暇がありません。海外企業を買収したものの儲けにならずに結局安値で売却したなんて話はいくらでもあるでしょう?
つまり、企業の内部投資は必ずしも成功するわけではなく、その場合は折角稼いだ収益を無駄にすることとなります。
また、株価は水物であることも考慮する必要があります。
企業業績の伸びに伴い株価は確かに上昇しますが、その時々の市場の状況で株価が翻弄されることは良くあります。現金化が必要なタイミングと株価暴落のタイミングが重なった場合は、は売却損を強いられる可能性があります。
そうした不確定要素を気にするぐらいならば、たとえ税金を差し引かれたとしても配当をもらっておくほうを私は好みます。
企業が収益の使い方を決めるのは経営陣ですが、経営陣は株主から企業経営を委任されているだけです。利益は本来株主のものであり、であれば私は出来る限りの利益(のほんの一部しか私のところには来ませんが・・・)を手元に頂きたいと思っています。
『まとめ』らしきもの
結局のところ、
株価売却時に株価が上がっていればハッピーだが下がって大損こくこともある
一方で
もらった配当は・・・決して減ることはない
だったら、例え税金を引かれても配当でもらっておきたいと私は思うわけです。
でわ。
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