さて、私は以下の記事で、株は
buy & hold
が一番儲かると論じてきました。
ジェレミー・シーゲル先生が教えてくれる、一番手間暇かけずに儲ける方法
これらの記事は、ジェレミー・シーゲル先生著の
株式投資の未来(いわゆる赤本)
のデータを論拠としています。
ジェレミー・シーゲル先生著の『株式投資の未来』の弱点
『株式投資の未来』は、多くの株式投資家が認める名著であり、米国株投資家にとってのバイブルです。ですが、この本には重大な弱点があります。
それは、
データが古い!
ということです。例えば、米国株投資家であれば知らぬ者の無い以下のデータは、
2003年までのデータしかあらへんやん!
赤本は、2005年発売です。したがって、データが古く最近のトレンドが反映されていない点が、『株主投資の未来』を引用する際にずっと心にひっかかっていたのですが・・・
ぬぁんと、最新のデータでも『buy & holdが一番儲かる』と示されたのです!
やはり『buy & hold』が一番儲かる!
その情報は、在米個人投資家である
オッサンK先生
のブログ『米国株で自分年金を運用してます』で紹介されていました(現地仕込みの投資情報が秀逸であり、是非一読をおすすめしたいブログです)。
紹介されていた記事には
Do nothing is the best way for going forward
と、これまたど真ん中なタイトルが付けられています。是非ご一読を。
さて、私は引用記事の原典までさかのぼって確認しました。大元の記事はFidelity発行の
です。この記事の肝は以下の図で、これはMorningstarの調査結果からの引用です。
このデータは、2006年から2016年までの10年間(つまりリーマン・ショックを含みます)に、diversified equity(分散投資)、fixed income(債券)、all fund(これだけではどんなファンドを意味するかはわかりませんでした)の比較したところ、いずれをとっても
株でも債券でも買ってから何もしなかった場合が一番儲かった!
ことを示しています。
これについて、Fidelityは
A Morningstar study shows that decisions about when to buy and sell funds have caused the average performance of an investor to trail the average performance of a buy-and-hold strategy for similar mutual fund.
『モーニングスターの調査によると、同じようなミューチュアルファンドに投資した場合でも、自身の判断で売り買いする投資家の平均的なパフォーマンスは、バイアンドホールドを貫く投資家の平均的なパフォーマンスの後塵を拝する結果となった。』
と論じており、更に
Being disciplined as an investor isn’t easy, but over time it has demonstrated the ability to generate wealth, while market timing has proven to be a costly exercise for many investors.
『バイアンドホールドを貫くことは簡単ではないが、それは長きにわたって投資家に富をもたらしてきた。一方で、マーケットタイミングを見て投資を行うことは、多くの投資家にとってはコスト面で割に合わないことが証明されてきた。』(かなり意訳しています)
とコメントしています。
『まとめ』らしきもの
以上述べてきたように、
株は売らない奴が一番儲かる!
したがって、
バイ&(ア)ホールド
を決め込んでおけばよいということですね。
私的には、これで
最終回答
が得られたと思っています。
良い会社の株に分散投資し各社の業績が伸びるのに任せておけば、勝手に株価は付いてきます。私の場合は配当狙いですが、業績か伸びて増配されて配当利回りが上がれば、それに応じて株価も上昇するので、同じことですね。
ごちゃごちゃポジションを動かしてもパフォーマンスが上がる保証はなく、一方で確実にコスト増で不利になるということですね。
でわ。
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