2018年7月14日付けの記事『【超重要】投資成績は3つの要因だけで決まる・・・ってことを改めて確認しよう!』で記載したように投資の成績を決める要因は
① 投入資金量
② 運用期間
③ 運用利回り
の3つです。
このうち、③の運用利回りは市場環境の影響を受けるために、投資家の予測通りにならない場合も多いです。一方で、①の投入資金量と②の運用期間については、ほぼ投資家がコントロールできます。
したがって、投資家は①と②をしっかりと管理することが求められます。具体的には、出来る限り多くの資金を投資し、かつ長い期間投資を続けることが必要です。
投資家にとって最高の素質とは?
ところで、
出来る限り多くの資金を投資し、かつ長い期間投資を続ける
これはかなり難易度が高いと、一般の方は思われるかもしれません。
普通の人は働いて給料を得ていますが、高い給料をもらえるのは一部の人たちに限られていて、多くの人は給与面で恵まれているとはいえません。
そうした状況で出来る限り多くの資金を投資するためには、生活コストを下げて投資資金をひねり出す努力が必要ですが、多くの人にとってこのことは難しいようです。
例えば良く知られている例では、iPhoneからAndroidスマホへの変更がありますね。
私は25000円で買ったHuaweiのスマホを使っていますが、機能的には全く問題がなく十分なパフォーマンスを示しているので、高価なiPhoneを買いたいという気持ちにはなりませんが、このように高額なiPhoneから安価なAndroidに変えることによってハードウェアにかかる費用が削減できます。また、キャリアーからMVNOに契約を変更することで、スマホの使用料が大幅に削減できます。
これら費用削減効果は多大なものであり、合理的に考えれば格安スマホへの切り替え一択と私などは思うのですが、『iPhoneのほうがカッコいい』等の理由でiPhoneを使い続ける人が多いようです。
他にも、ブランド品を身に着けたいとか、オサレでインスタ映えするお店で食事したいとかさまざまな誘惑に満ち溢れている消費社会では、お金を使う誘因は無数にあってそれを抑えるのは多くの人にとって難しいようです。
ところが、世の中にはそうした人たちとは全く別のタイプの人もいます。それは、お金を使うことに価値を見出さない人です。いや、それどころか
お金を使わないことこそが正義!
と考えている人もいるようです。例えば、株式投資界隈では有名な
ロナルド・リード氏
などはそうですね。
ロナルド・リード氏の物語
ロナルド・リード氏は米国アーモンド州に住んで、清掃人やガソリンスタンドの店員として生計をたてていました。
氏は、コートのボタンが取れたらピンで代用してそのまま着続けたりとか、車を止める時には有料駐車場を絶対に使わずに遠くの無料駐車場を使ったりとか、とにかくケチで有名でした。
いつもビンボ臭い恰好をしていた氏が90を過ぎてから亡くなった後に、驚くことに氏の遺産が800万ドルにも上ることが判明して大騒ぎなりました。
氏のわずかな趣味は株式投資で、しかも徹底してbuy&holdを続けた結果、氏の保有株の資産価値は大きく膨らんでいたのでした。
どうでしょうか? 800万ドルもの株式資産があれば配当だけでも裕福な暮らしを送れるでしょうが、氏はそうしなかった。
なぜそうしなかったかは想像するしかないのですが、少なくともお金を自分の快楽のために使うことには意義を見出していなかったことは間違いありませんね。
そのおかげで、生涯低賃金であったのにも関わらず株式投資で財を成せたというわけです。氏は長生きしたために、複利効果を十分に生かせた結果でもありますが。
『まとめ』らしきもの
投資家として最強の素質は
お金を使わないことに美学を見出す
ことです。
そうした性質を持つ投資家であれば追加投資資金をひねり出すのも簡単で、その結果①を極大化することが可能となり投資で成功できるはずです。そう、ロナルド・リード氏のようにね。
私もお金を使わないタイプです。
同じ服を何年も来ていますし、同じ車に20年近く乗り続けています。趣味と言えばお金のかからない散歩で、その趣味の延長上で都内の1駅ぐらいだったら電車を使わずに歩いて電車賃を浮かしたりしています。
ですが・・・
ファミマのきんつばやセブンのレーズンサンドの魅力に抗しきれなくて、時々買い食いしてしまいます。
その点、ロナルドリード氏レベルにはなれそうもないですね。
さて、ロナルド・リード氏については、
あんなにお金を貯め込んでそれを有意義なことに使わずに死んでしまうなんて不幸な奴だ!
とか
ただのケチな奴のケチ臭い人生だぜ!
といった意見を見ることがあるのですが・・・どうなんでしょうね?
人間はそんなに単純に理解されるものではないと思いますし、人生もそんなに単純に語れるものでもないと思います。氏の人生が良いものであったか否かは、氏のみぞ知ることであって、我々がとやかく言うべき筋でもないと思います。
でわ。
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