米国株投資家にとって、9月は配当金が
がっぽり
と入ってくる嬉しい月ですね。
私も配当入金があるたびにホクホクしながら集計していたのですが、先日も集計を行っていたところ、
おや?・・・こ、これは・・・
というデータに気が付きました。なんと、
BPが増配!
しているではありませんか!
BPからの配当状況
BPについては、2012年12月27日に100株を、そして2013年4月9日に100株を、それぞれ購入して以来継続保有しています。現在までの配当状況は、以下の通りです。
1Q2013 | 97.06 |
2Q2013 | 145.58 |
3Q2013 | 145.59 |
4Q2013 | 153.67 |
1Q2014 | 136.28 |
2Q2014 | 139.87 |
3Q2014 | 139.87 |
4Q2014 | 143.45 |
1Q2015 | 143.45 |
2Q2015 | 142.26 |
3Q2015 | 142.25 |
4Q2015 | 142.25 |
1Q2016 | 142.26 |
2Q2016 | 142.26 |
3Q2016 | 142.26 |
4Q2016 | 142.26 |
1Q2017 | 142.25 |
2Q2017 | 142.25 |
3Q2017 | 142.27 |
4Q2017 | 142.26 |
1Q2018 | 142.26 |
2Q2018 | 142.25 |
3Q2018 | 145.85 |
BPといえば、
2010年4月のメキシコ湾での原油流出事故!
の影響で2010年の第2四半期以降の配当を取りやめ、配当を再開した2011年の第1四半期には配当を半減せざるをえなかったという
黒歴史
を持つ企業です。
事故対応として莫大な補償金の支払いを行っていることもあり、株価推移は
といった有様です。
そのような企業だったにもかかわらず、私は配当利回りに釣られてついつい買ってしまって、それ以来
死んだふり投資
を決め込んでいました。
ここ数年の配当は同額据え置きであり、減配しないだけでも大したものだと思っていたのですが、ここにきて2.5%の増配を行ってくれました。
BPの現状
各種指標を見ておきましょう。
・・・原油流出事故の後始末の費用のため、EPSやCFPSはひどい状況ですね。この状況で配当を出し続けていますので、完全な
タコ配当
です。
しかしながら、2018年に入って風向きが変わってきたようです。第2半期報告を要約すると、
・underlying replacement cost profit (←よくわかりませんでした(汗)。多分純利益に類するものでしょう)は前年同期比で4倍!
・上流部門(原油産出)が2014年以来で最高の利益を上げた。下流部門でも、原油精製が過去最高レベルに達しており、販売も拡大中!
・BHPから米国沖の石油と天然ガスの権益を獲得!
・電気自動車の充電ステーションを経営する英国のChargemasterを買収するとともに、先進的なバッテリー技術を有するStoreDotも買収し、エネルギー源の変化にも対応!
・負債はこの四半期で7億ドル減少して393億ドルまで減少!
・上期に2億ドルを用いて2900万株の自社株買いを実施!
と、なかなか調子が良さそうです。
以上を受けて、BPの最高責任者Bob Dudley氏はこう言っています。
We continue to make steady progress against our strategy and plans, delivering another quarter of strong operational and financial performance. We brought two more major projects online, high-graded our portfolio through acquisitions such as BHP’s US onshore assets and invested in a low-carbon future with the creation of BP Chargemaster. Given this momentum and the strength of our financial frame, we are increasing our dividend for the first time in almost four years. This reflects not just our commitment to growing distributions to shareholders but our confidence in the future.
Bob Dudley, Group chief executive
青地のところだけ意訳すると
現在の我が社の事業の趨勢や財務状況を鑑みて、4年ぶりに増配します。これは、今後も株主還元を必ずや増大させていくとの決意表明ですが、同時に将来に対して我々が自信を持っていることを示すものであります。
とカッコいいことを言っています。
ま、口ではなんとでも言えるのでそれは差し置くとして、実際に
増配!
で応えてくれたのは業績が好調だという何よりの証拠であり、投資家としては歓迎すべきことです。
『まとめ』らしきもの
あれだけの大事故を起こしてその補償に苦しみながらも、BPは立ち直りつつあるようです。
これで私も
BP株凍死家
でなく
BP株投資家!
と称することができます。
BPさん、これからもよろしく頼みますよ!
でわ。
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