株式投資だけではなく全ての投資についての成績を決める要因は、以下の3つに集約されます。それは、
① 投入資金量
② 運用期間
③ 運用利回り
です。そのことを本質的に理解し、それを投資で体現できれば、必ずやお金持ち(は難しくても小金持ち)になれるはずです。
投資の流派の違いは、①~③のいずれを重視するかだけの違いである
私は、上記の①~③については、それぞれに優劣はないと考えています。そして、投資手法の違いというのは、単に①~③のうちどれにウエイトをおくかの違いでしかない、というのが私の認識です。以下、株式投資でいくつか具体例をあげて解説しましょう。
<グロース株投資によるキャピタルゲイン狙い>
これは③偏重ですよね。そして、この中でも③を特に重視するのが大化け株狙いであり、一方で③だけでなく②も重視するのが中長期投資派です。
<デイトレーディング>
これは、③についてさらに極端に先鋭化し、一方で②については全く無視しています。
<インデックス投資>
これは③はそこそこで良しとし、①と②で勝負するタイプです。
<配当株再投資戦略>
投資に値する優れた会社の配当利回りは、せいぜい3%位です。ですので、配当株投資に関しては③を狙うのは厳しい。その欠点を補うために、配当再投資を行って①の極大化を目指すのが配当再投資戦略です。そして、この戦略で成果を挙げるには時間がかかるので、当然②も重要な要因となります。
『本質的に理解』できていないと、こんなことが起こる
『本質的に理解』と上述しましたが、それが出来ていないと、おかしなことになります。
たとえば、配当再投資戦略を志向する投資家がいたとします。最近のような配当株の株価低迷は、配当利回りの向上につながります。それは再投資によって産み出される配当の増額を意味し、そうして増加した配当のさらなる再投資を繰り返すことで①の極大化を図れるという、配当再投資家にとって願ってもないチャンスとなるはずです。
ところが、自分の持ち株の価格下落に動揺したその投資家は、最近株価が伸びているハイテク株に目移りしてしまい、そちらに乗り換えます。ですが、現時点で相当割高になっているハイテク株が今後もさらに値を伸ばすかは不透明で、仮に値を伸ばしたとしても大きなゲインは望めない可能性も高いでしょう。つまり、③がさほど期待できない状態で、③が最重要であるグロース株投資に乗り出してしまっているというわけです。
さあ、こうした投資家は投資で成功できるでしょうか?
『まとめ』らしきもの
投資というのは非常に厳しいもので、自分がやっていることを信じ、実行できる投資家のみが、生き残ることができる(←『勝つ』のではなく)世界です。
(あえて言っておきますが、ここ何年かのチョー緩い相場なんて、仮の姿ですよ!)
そして、自分の投資手法を確実に遂行するためには、その手法が
① 投入資金量
② 運用期間
③ 運用利回り
のいずれに依拠しているのかを、本質的に理解しておくことが不可欠です。これは何度でも言いたい。
あなたの投資手法が①~③のいずれに依拠しているのかを、見失ってはいけません
でわ。
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