リーマン・ショック後で落ちるところまで落ちた株式相場は、その後10年に渡って上昇を続けています。
S&P500チャートを見ると、それは一目瞭然です。
これだけ綺麗に右肩上がりであれば、逆に『そろそろ相場も崩れるかな・・・』と考える投資家も増えているんじゃないでしょうか。
実際、現時点で株式を保有することの危険性を多くの投資家が意識していることが分かる事象を、昨日経験しました。
昨日、つまり2019年5月26日付けで『日本株から撤退中・・・』という記事を公開しました。
通常、当ブログでの日本株に関する記事は読者からの受けが悪くPVも伸びません。ですが、この記事に限っては、結構なPVが記録されて少々驚きました。
なぜこの記事が受けたかといえば、おそらくは相場下落の到来を意識している投資家が多く、それが
株から撤退!
という文言に敏感に反応したからではないでしょうか、たとえ、(当ブログを読みに来られる読者は米国株投資家が大半だと思われますが)それが『日本株からの』撤退であったとしても。
『リターン』よりも『価格変動リスク低減』を重視した投資
先ほど述べた記事を読んだ投資家さん達は、
価格変動リスク!
を強く意識していたために、あの記事に目を通されたと理解しています。
それもそのはずで、2019年5月15日付けの記事『株価下落は投資パフォーマンスにチョー悪影響を与えることが判明!』に記載したように、株価下落は投資パフォーマンスを大きく損ねるからです。
上記ブログ記事では、株価が何年もかけて上昇してきたとしても、一回の株価下落で儲けを吐き出してしまい、そこから元の位置まで株価を戻すためには下落率以上の上昇率が必要で、それはなかなか厳しいということも述べています。
『じゃあ、株価下落リスクを最低限に留められるような投資を行えばいいのでは?』というのが、今回の記事の肝になります。
私は2012年末から配当株投資を開始しましたが、相場が軟調になった時の株価下落率が成長株より小さく、加えて比較的速やかに株価が戻る傾向にあることを観察しています。つまり、配当のために下値抵抗性があり、株価変動リスクが限定されているということですね。
配当株投資以外にも、バリュー株投資は割安株を対象とするために下値抵抗性がありますね。
で、よく考えていただきたいのは、株式投資自体の期待値はプラスですから、下値抵抗性があれば複利効果も効いて株式の価値は時間と共に増大していくはずです。言い換えると
とにかく株価変動リスクが小さく値下がりしないような株を買っておけば、時間はかかるかもしれないが確実に儲けられる可能性が高い
ということですね。
これは特にバリュー株で顕著で、様々な投資手法の中でもバリュー株のリターンは良好であることが各種調査で判明しています。
そして、そのリターンの源泉は過少評価された株が適正評価されることによる株価上昇によることはもちろんですが、それ以前に株価下落によってリターンが削られる可能性が低いという点にも依拠すると理解されます。
『まとめ』らしきもの
とにかく値下がりしない株を買うこと、そうすればいずれリターンはついてくる
というのが、今私が考えていることです。
私は配当株投資家ですが、上記のような考え方に沿った投資法を今後試していこうかなと考えています。
でわ。
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