米国株投資では『しくじった偉大な企業』にこそ注目すべき!

あなたがFCバルセロナのゲームを見たとしましょう。(勝手ながら、あなたはサッカーファンであると仮定します)

その試合でメッシが絶不調だったとして、『メッシはもう駄目だな』とあなたは判断するでしょうか? そんなことはありませんよね。

メッシは偉大なフットボーラーであり、それは過去の輝かしい実績が証明しています。そのメッシが1試合調子が悪かったからといって、メッシが今後活躍できないなんて誰も思いませんよね?

これは、米国の偉大な企業にも言えることです。

 

『しくじった会社』にこそ投資チャンスがある

 

MMMは、2019年第1四半期の決算で見事にしくじってしまいましたね。

売上高78.6億ドル前年比-5.0%
純利益8.9億ドル前年比+48%
EPS1.51ドル前年比+51%

これだけ見ると、売上高以外は悪いようには見えませんが、一時的要因を除いた調整後EPSは2.23ドルとなり、前年同期の2.50ドルから減少しています。また、EPS予想も引き下げとなっています。

 

この結果を受けて、MMMの株価は下落しています。

さて、こうした状況で投資家であるあなたはどうすべきか?

MMMへの投資を判断する材料として、各種情報を見ていきましょうか?

 

配当利回りは3%を超えていて、MMMにポジションを立てるには悪くないレベルです。

また、決算発表時に同時に2000名の人員削減案を発表しており、米国企業ならではの迅速なコスト削減への着手を表明しています。

 

そして、MMMのキャッシュフローを見ると・・・

2019年第1四半期のフリーキャッシュフローが、マイナスになっていますね。

しかし、営業キャッシュフローは前年同期より増加していて10億ドルを超えています。営業キャッシュフローがしっかり出ているので、経営が傾くといった状況では無いことが理解されます。

 

私ならば、

買い増しチャンスかも!

と考えて、ハイエナのごとくMMMを付け回しますね。

もし、株価がさらに下落して配当利回りが3.5%を超えてきたら、買いに行っていいと考えますし、4%を超えるようであれば(そして、ポートフォリオに占める割合が過大にならないのであれば)間違いなく買いにいくでしょう。

 

『しくじった偉大な会社』の末路は?

 

でも、MMMは利益が減少しているんでしょう? たったら、手出しできないな・・・

というあなた。

過去にも、しくじった『偉大な米国企業』は色々ありますが、いずれも復活しているという歴史があることをご存知ですか?

 

たとえば、MCDは2014年の鶏肉偽装問題に加えて、消費者の好みがよりフレッシュなバーガーに移行すると認識されたためオワコン扱いされていましたが、その後業績は立ち直り、今ではその頃よりも株価が2倍以上に上昇しています。

私は、MCDを2012年と2013年に購入しました。実に『良い』タイミングでしたね(笑)。

ただ、『MCDはそのうち立ち直るだろう』と思ってホールドしつづけたのですが、正解でしたね。もちろん、業績データはチェックして、特にキャッシュフローについては崩れていないことを確認していましたよ。

 

それから、JNJ。2009年から2011年にかけて製品の品質問題で自主回収が相次ぎ株価が低迷しましたが、こちらも当時の株価から2倍以上となっています。

JNJは2010年と2011年に買いました。品質問題については知っていましたが、一時的な問題だろうと考えて投資に踏み切ったのですが、こちらも正解でした。

 

以上2例のみを示しましたが、『偉大な米国企業』は、問題が起こったとしてもそれを乗り越えて業容を拡大できる可能性が高いです。

そして、MMMは『偉大な米国企業』の一つであると、私は考えています。

 

『まとめ』らしきもの

 

問題の種類は色々あるかと思いますが、偉大な米国企業に問題が生じて株価が下落したのであれば、私は買いを検討します。

株価の値下がりに伴って配当利回りが向上するために食指が動くのですが、見方を変えれば完全な逆張り投資ですね。

でも、上手くハマって株価が上昇すれば配当だけでなくキャピタルゲインも狙える状況になりますし、私の今までの経験では実際そうなっています。

 

『メッシは、やはりメッシ』だと思いますよ。

 

でわ

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