インデックス投資は、多数の個別企業の株式に分散されているから安心!
という意見があります。
でも、インデックス投資は、定められたインデックスに追随するようにポートフォリオが設計・運営されています。
これって、
インデックスへの集中投資!
なんじゃないでしょうか?
インデックス投資という『集中投資』のリスク
たとえば、(わざわざ個別株にこだわるイケてない私のような輩は別として)米国株投資家界隈では
VOOだけをbuy & holdしておけばええやん!
という意見が、勝利の方程式として語られていたりもしています。
S&P500に連動するファンドやETFが過去に示した実績からすれば、それは長期的には正解と言えるでしょ。また、今後も米国が世界の経済を引っ張っていくことも間違いないと思われます。
しかしながら、S&P500のリターンが、10年程度鳴かず飛ばずの時期があったことも事実です。
たとえば、2019年3月20日付けの記事『株式投資はETFから入っても最後には個別株に行きつくんじゃないかな?』に掲載した図を引用しますが、1999年から2008年にかけてのS&P500の推移は・・・
ぬぁんと-38%!
というアンビリーバボーな成績だったんですね。
さて、ここで良いお知らせがあるのですが、1999年に買ったS&P500連動インデックスを今までそのまま持ち続けたら・・・
おほっ♡ +60%以上になっとるやん!
良かったですね、でも
20年もかかっているんですよ・・・
そして、よーく見ると、1999年の買値を上回ったのが2013年ですから
含み損が解消するまでに14年もかかっているんですよ・・・
これが、30代ぐらいで人生これから! という投資家さんであればまだ良いのでしょうが、50歳代のオトーサン&オネエサマ投資家達がこんな目にあったら、悲惨ですよね。
そして、
S&P500なんかに投資するんじゃなかったなぁ・・・
という気にもなるんじゃないでしょうか? あるいは
他に投資しておけば良かったかなぁ・・・
と思うでしょうね。
これって、下手をうった集中投資家のセリフそのまんまじゃないでしょうか?
インデックス投資でも分散投資を心がけよう!
インデックス投資は、個別株リスクを回避する非常に優れた投資法ですが、一方でインデックスそのもののリスクを回避することはできず、一種の集中投資であるとも言えます。
したがって、インデックス投資をするのならば、異なるカテゴリーの複数のインデックスに投資してインデックス自体の分散効果を図ったほうが良いと思います。
例えば、VOOでもVTでも何でも良いので株式インデックスに投資するのであれば、BNDのような債券インデックスやIYRのような不動産インデックスを加えておけば、リターンは下がるかもしれませんがリスクを減らすことができ、ポートフォリオの安定性は格段に増すはずです。
他にも金ETF等も組み合わせておけば、株価下落時には価格が上昇して評価損を相殺することも可能です。
あるいは期間をずらして買い進めることも必要ですね。ドルコスト平均というやつです。これは時間の分散です。
『まとめ』らしきもの
皆さんは、バフェット老師が自分の資産について、遺族のために次のように遺言していることは良くご存じですね?
現金の10%を政府短期債で、残りをS&P500インデックスファンドで運用すること
バフェット老師は
S&P500だけで良いと言ってはいませんよね? そして、政府短期債への『分散投資』も指示していますよね?
つまりは、
インデックスへの投資であったとしても、それ以外への分散は必要!
というバフェット老師のメッセージですね。これは。
(KHCでは下手をうったかもしれませんが)バフェット老師の有難いお言葉には、従ったほうが良いと思いますよ。
でわ。
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