2018年12月22日付けの記事『株式という最強兵器を持っているのに、その値段の上げ下げぐらいで騒ぐ必要はない!』に対して、結構な数のPVがありました。
これは、おそらく現在の株式相場の変調に対して、多くの投資家さんが不安を感じていることの裏返しとして、投資に前向きな記事への需要があったからではないかと推測しています。
避けられない株価下落
景気は循環し、それに応じて株式市場も変動します。ただ、ここで注意しなければならないのは、景気循環の程度と株式市場変動のそれは一致せず、多くの場合株式相場は『行き過ぎる』ということです。
具体的に言うと、景気が上向きになって株価が上昇する場合は、ほぼ確実に株価はバリュエーションから考えて割高になりますし、景気が低迷する場合にはその逆にバリュエーションよりも割安なレベルまで株価が下がります。
歴史的に見ると、米国株式市場の全銘柄の平均PERは15程度です。それと比べると、足元の経済が堅調であることを反映して現在の平均PERは(直近の株価下落で低下していますがそれでも)20程度と割高です。
『割高だけど、ほんのちょっとだけなんじゃない?』という見方もあるかもしれません。ですが、昔の投資本を読むと分かるように、景気低迷期の米国では、業績自体がしっかりしていてもPERが10程度あるいはそれ以下となる銘柄は珍しくありませんでした。
これこそが、バリュエーションよりも株価が割安になるという実例であり、ということは、今後米国の景気が後退すると株が売り込まれ、場合によっては今の半値程度になることも十分あり得ると考えておいたほうが良いでしょう。
株価下落に負けず投資を続ける勇気を!
株価下落最高!
と叫ぶ私のような配当株投資家を除いて、キャピタルゲイン派の米国投資家さんにとって株価下落は
災厄!
以外の何物でもないでしょう。
ですが、先に述べたように株価が下落した場合は過剰に売り込まれる銘柄が多くなり、そうした銘柄を拾うことで景気回復期には大きなリターンが得られる可能性は高くなります。
また、2018年10月21日付けの記事『これがファイナルアンサーだ!『株は売らない奴が一番儲かる』(とMorningstarが言っている))』に述べたように、あのリーマン・ショックの前後においても株の
Buy & Hold!
を貫いた場合に最も収益が高かったことが、データで示されています。
したがって、保有株をそのままホールドする、あるいは値下がりした株を果敢に買いにいくといった投資行動を、株価の下落にもたじろがず続けることが投資家には求められます。
『まとめ』らしきもの
リーマン・ショック以降、株価は基本的に右肩上がりで今に至っています。
リーマン・ショックの後から株式投資を開始して本格的な下げ相場を知らない投資家さんには、直近の株価下落は辛いものがあると思います。ですが、株価下落にめげずに果敢に投資を続けることで、将来には大きなリターンを期待できます。
今こそが踏みとどまって戦いを続ける勝負所!
と思い定めて、株式投資を続ける場面であると思います。
ただし、
しっかりとバリュエーションを行ったうえで!
ですよ。『この株は、現在価値が or 将来価値が確実に割安である!』と自分で自信をもって見通せる株のみに投資すべきです。
もちろん、株価下落大歓迎という
ドM配当株投資家
である私は、落ちるナイフを体全体で浴びながら市場に居残りつづけますよ!
でわ。
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