さて、私は『米国高配当株の配当金再投資戦略』を採用しています。
より厳密にいうと、この戦略には2種類あり、ひとつは『米国高配当株の配当金再投資によるキャピタルゲイン最大化を目指す戦略』であり、もう一つは『米国高配当株の配当金再投資によるインカムゲイン最大化を目指す戦略』です。
私は後者を採用しているのですが、単に『米国高配当株の配当金再投資戦略』と言う場合のほとんどは、前者を意味します。
『シーゲル流投資戦略』の終焉?
この『米国高配当株の配当金再投資によるキャピタルゲイン最大化を目指す戦略』は、ジェレミー・シーゲル先生が提唱している方法で、名著『株式投資の未来』で1957年から2003年にかけての以下のカテゴリーの投資法についての研究で、その優位性が示されています。
対象 | 概要 | 年率リターン |
S&P10種 | S&P500の大型株100銘柄の配当利回り上位10銘柄 | 15.69% |
S&Pコア10種 | 過去15年間減配していないS&P500の大型株100銘柄の配当利回り上位10銘柄 | 15.68% |
ダウ・コア10種 | 過去15年間減配していないダウ工業株の配当利回り上位10銘柄 | 14.90% |
ダウ10種 | ダウ工業株の配当利回り上位10銘柄 | 14.43% |
上位20% | S&P500の配当利回り上位20% | 14.27% |
S&P | S&P500に連動 | 11.18% |
ダウ30種 | ダウ30種に連動 | 12.00% |
(『株式投資の未来』 P.280より引用)
ところが、最近は配当株のパフォーマンスがグロース株投資のパフォーマンスに劣後していることにしびれを切らして、シーゲル流の米国高配当株配当金再投資戦略から離脱してグロース株投資に切り替える投資家が増えているようです。これには、最近は配当株の株価が低迷傾向であることも影響しています。
ですが、シーゲル流の米国高配当株配当金再投資戦略の極意は
ビジネスはしっかりしているが不人気な株を買って枚数を増やす
ことです。したがって、配当株の株価が下落しているのであれば、それは
買い!
のチャンスです。
では、ここ1年で直近の高値を付けた後に株価が下落している、米国の主要な大型配当株の配当利回りを見てみましょうか? (2018年8月14日終値ベース)
銘柄 | 配当利回り |
CL | 2.52% |
IBM | 4.28% |
JNJ | 2.74% |
MCD | 2.54% |
MMM | 2.63% |
MO | 4.78% |
PM | 5.44% |
T | 6.17% |
XOM | 4.06% |
うーん、ええ感じに配当利回りが上がっとるわい・・・
Tの6%超えは問題なく『買い』のレベルですが、通常は配当利回りがなかなか低くならないCLやJNJやMMM等で、配当利回りが2.5%を超えているのには食指が動きますね。買いを検討して良いレベルと思いますし、ここからさらに株価が下落するようなら、買いにいくべきでしょう。
『まとめ』らしきもの
不人気で買って人気が出るのを待つ
ことが、投資で大きな収益を上げるための秘訣の一つです。
ですから、『XXはオワコンだ!』と巷間で言われるようになったら、
チャンス到来!
という視点で検討したほうが良いでしょう。
でわ。
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