私がかつて大変お世話になった上司は、髪の毛は抜けておでこが相当後退していたのですが、それを自虐的に語るのが好きな方でした。
例えば、
『君ね、僕が髪の毛を逆立てて怒っているんだよ! この僕がだよ! どういう意味か分かる?』
と、説教しながら爆笑を取ったりとか・・・。
そうした自虐ネタの中でも一番すごかったのは、シニアエグゼクティブが集った真剣な会議の場で、
『いやあ、僕なんか前向きに明るいからね』
と自分のおでこを指差しながら発言したことで、さすがにこの時は
この場でここまで言うとは・・・このおっさん、ある意味マジすげえぇ
と敬服しました。
ポジティブ ? ネガティブ?
さて、世の中では前向きに明るいポジティブ思考がもてはやされていますね?
でもね、ネガティブ思考が必須なこともあるんですよ。例えば、
① 『おいらの設計した原子炉は完璧だぜ!バンバン造ってくれよな!』とチョーポジティブな原子力技術者 w
②『おいらの運転テクはすげえだろう?全然イケていて、事故なんか起こりようがないぜ!』と飛ばすタクシー運転手 ww
なんて全力お断りでしょう? こうした職業の方々は、『おいらの仕事の〇〇は大丈夫なんだろうか?変なことにならなければいいけど・・・』とうじうじするような
ネガティブ思考
の持ち主であるほうが望ましいですね。そして、
ネガティブ思考は投資家にとっても好ましい資質である
と、私は考えています。
ネガティブ思考と株式投資の親和性
投資は、極論すると
いかに負けないかを競うゲーム
と私は考えています。あのジョージ・ソロス先生も、こうおっしゃっているではありませんか。
まず生き残れ。儲けるのはそれからだ。
そして生き残るためには、負けないように投資戦略を組み立てる必要があり、そのためには
最悪の事態を想定できるネガティブな思考回路
が必要であると、私は考えています。
私自身もネガティブな人間であり、日常生活ではそれで損をしていることもありますが、投資に限っていえばネガティブ思考であったことは非常に有用であり、20年以上の投資家生活でここまで生き残り小なりとはいえ勝ってきた理由は、それに尽きると考えています。
『まとめ』らしきもの
おいらの持ち株はすげえから、そのうち棒上げでウハウハだぜ!
なんてことを簡単に許さないのが、株式市場なのです。そうした場所で戦っているんだという意識をもって、リスクベースで臨むべきです。
とにかく負けないような運用を心掛けるべきです。負けさえしなければ、利益を上げるチャンスは必ずやってくるのですから。
『株式投資でポジティブ思考』というのは、破滅への一里塚と考えておいて間違いありません
でわ。
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