さて、就活真っ盛り・・・いや、もう終盤ですね。
私の息子の大学の研究室でも、既に内定が出ている人がいると聞いていますし、会社の同僚からも知り合いの方のお子さん達が内定をもらっているという情報をいっぱい聞いています。そして、私事ですが・・・
長男が内定をいただきました!
いやーっ、安心しましたわ・・・。
さて、私は出向先の会社で、来年度入社希望者の面接を担当しています。6/1以降に面接を開始し、8人の面接を予定していた日もあったのですが
半分以上の学生さんに逃げられ・・・いや辞退されました
で、幸か不幸かスケジュールがスカスカになって、仕事がはかどりましたとさ。
それにしても、面接に来て頂けた学生さん達の優秀なことと言ったら・・・
みんな欲しい!
と思うのですが、そうもいかないですからね。残念です。
就活生人気企業ランキングを見てみよう
ところで、今年の就活生人気企業のランキングを見てみましょうか。
順位(前年順位) | 企業名 | 2019年度採用予定人数 |
1 (1) | 全日本空輸 | 700 |
2 (8) | 味の素 | 100 |
3 (2) | 日本航空 | 690 |
4 (4) | オリエンタルランド | 90 |
5 (7) | 伊藤忠商事 | 130 |
6 (9) | カゴメ | 50 |
7 (3) | 資生堂 | 120 |
8 (12) | 明治グループ | 未定 |
9 (5) | JTBグループ | 700 |
10 (26) | アサヒ飲料 | 51 |
なるほどね・・・。有名企業がずらっと並んでいますね。アサヒ飲料の採用予定人数51名というのは、非常に具体的ですね。会社の意思がはっきり表れていて興味深い。
・・・で、毎年ながら就活生人気企業ランキングを見て思うのですが・・・
知らないということはそれだけで罪だわ!(FFT)
じゃなくて、
知らないということは・・・それだけで損を招くかもしれないんだよ
と言いたいのです。
本当はこちらを参考にすべき! 業界別ランキングを見てみよう
何故そんなことを言うのかは、別のランキングを見ればわかります。それは、業界別平均年収ランキングです。平成28年度のデータであることに留意してください。
順位 | 業界 | 年収 | 前年伸び率 |
1 | 電気・ガス・熱供給・水道業 | 769万円 | 7.5% |
2 | 金融・保険業 | 625万円 | -2.1% |
3 | 情報通信業 | 574万円 | -0.1% |
4 | 学術研究・専門技術サービス・教育 | 502万円 | 0.4% |
5 | 製造業 | 492万円 | 0.6% |
6 | 建設業 | 473万円 | 1.1% |
7 | 不動産業・物品賃貸業 | 441万円 | 4.1% |
8 | 運輸業・郵便業 | 422万円 | 2.1% |
9 | 複合サービス業 | 421万円 | -0.7% |
10 | (業種平均) | 421万円 | 0.3% |
11 | 医療・福祉 | 388万円 | 0.1% |
12 | 卸売業・小売業 | 363万円 | 1.5% |
13 | サービス業 | 341万円 | -1.2% |
14 | 農林水産業・鉱業 | 294万円 | -3.9% |
15 | 宿泊業・飲食サービス業 | 234万円 | -0.8% |
さて、人気No.4のオリエンタルランドや人気No.9のJTBグループなどのサービス業は、年収ランキング下位に所属する企業ですね。
これらの業界に就活中の皆さん、どう思われますか?
一方で、仕事としては退屈そうな電気・ガス・水道といった業界で職を得ることができれば、いっぱい給料をもらえることになりますが、
これらの業界に就活中の皆さん、どう思われますか?
『まとめ』らしきもの
インフラ産業で働く人の給料が高くてサービス業で働く人の給料が低い、言い換えると
基本的にインフラ産業は高収益でサービス業は低収益である(例外もありますが)
ということは、投資家にとっては周知の事実です。そして、それをさらに言い換えると
新規参入の難易度に比例して、逆に表現すると独占度が高いほど収益が高まる
ことも、投資家にとってはあたりまえの理論です。
その観点から業界別年収ランキングを見ると、独占度の高いインフラ産業、独占度の高い情報通信業(要はNTTとKDDIとソフトバンクが独占している産業)の就業者が高収入を得ているのは当然と言えます。(3位の金融・保険業はちょっと違って、『不安に思う心理と無知』に付け込んで、荒稼ぎしていると理解すべきです)
さて、話をまとめますと、もし就活生の皆さんが高い給料を欲しいのであれば、就活対象の会社が独占企業であるか・どの程度の独占を果たしているかをしっかりと研究してから、そうした会社を対象として就活に臨むべきだと思います。
もちろん、『いやお金だけじゃない。自分はやりたいことをやるために、この会社を選ぶんだ!』という方もいらっしゃると思います。それはとても素晴らしいことであり、そうした方を心から応援したいと思います。
最後に、個人的に思うのは、就活に投資家の観点は必要であり、仮に
会社四季報が大学生の必読書
になれば、就活風景も大きく変わるのではないのでしょうか?
でも、そんな時代は来ないでしょうね・・・
ま、それはさておき、
就活生の皆さん、頑張って内定を勝ち取ってください!応援しています!
でわ。
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