ご長寿倶楽部! 100年以上(それどころか200年以上も!)配当を払い続けている会社のお話(米国編)

会社は、難しい表現になりますが『going concern』と呼ばれます。これは、企業が将来も無期限に事業を行うことを前提とする考え、によるものです。

 

これは、会計の考え方のベースとなる概念なのですが、『わけわかんないよ』という方にもう少し説明すると、

 

会社は存在し続けなければならない、そのためには利益を上げ続けなければならない

 

と言うことを大前提に、会社経営がなされているということです。たまに、

 

貴様は既に死んでいる・・・

 

という会社様も、あるにはあるのですが (^^);

 

でも、上記の内容について、別の切り口でご説明すれば皆さんにも分かっていただけると思います。たとえば、会社が危機に陥ると、何が起こりますか? そう、

 

栗鼠虎

 

ですね。具体的には、

 

①固定費見直し、業務効率化

②売却やスピンオブによる採算性の低い事業の縮小

③資産売却

④人員整理

 

等々の手段を講じて、何としても存続を目指すのが会社というものです。

 

④はいやだなぁ・・・

 

と、当然我々は思うわけですが、我々の思いなどはお構いなく会社は生き延びようとします。なぜなら、それは

 

資本主義が会社に課している使命

 

なのですから。

 

で、今日の話は?

 

はい、そんな世間の荒波にも負けず、配当を払い続けてくれて来た会社様のお話です。

 

私の主戦場である米国株の中には、配当をなんと

 

100年以上!

 

払い続けている会社様があります。すんごい・・・。

 

具体的に挙げると

 

ティッカー配当開始年連続増配年数
YORW181616
SWK187750
XOM188235
ED188543
LLY18853
UGI188532
JCI18871
PG189161
KO189355
CL189554
GIS189814
PPG189945
CHD190112
NSC19018
PFE19018
CVX191232
IBM191618

 

この中でも、白眉はYORW (The York Water Company)でして、

 

ぬぁんと200年以上!

 

配当を払い続けています・・・モンスターやね。リストの下の方を見ると、IBMの配当開始が1916年となっていて、これもすごい記録なのですが、IBMが配当を開始した時点で、YORW

 

既に100年配当を支払っていた!

 

わけでして、

 

トーマス・J・ワトソン・シニアも真っ

 

ですな。天下に冠たるIBMを

 

ピヨピヨ

 

扱いできるのですから・・・。そして、我らが日本にとっても、

 

明治維新前!

 

から配当を払い続けているYORWには、

 

頭が高い!

 

と一喝されてしまいそうです。

 

また、このリストの中には連続増配銘柄も多いです。

 

やはり米国株はすんごい・・・。

 

と言わざるを得ません。

 

『まとめ』らしきもの

 

考えてみれば、今回取り上げた会社様は、

 

19世紀!

 

からずっと配当を続けているわけでして、その間には、経済の混乱があり、戦争があり、自然災害があり・・・企業活動を脅かすようなイベントが次から次へと起こっていたわけです。にもかかわらず、ずっと配当金を払い続けるためには、

 

相当強靭な企業体力と、配当を払い続けようとする経営陣の強い意志

 

が必要なわけで、その両者とも兼ね備えた米国企業は、やはり

 

最強!

 

です。

 

ところで、色々と調べてみたのですが、日本の連続配当企業ランキングのようなものは見つかりませんでした(連続増配企業ランキングはすぐ出るんですけどね)。これに限らず、日本株の情報を探そうとしても、中々求める情報にたどり着けないんですよね。これが米国株だったら、google先生にちょろっと質問すれば、

 

出るわ出るわ!

 

で、雲霞の如く後から後から情報が出てきます。こんなところにも、彼我の投資環境の差が垣間見えます。日本株に関して必要な情報が、サクッと出てくるようになって欲しいのですが、それはいつの日でしょうか・・・

 

でわ。

 

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